映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『トゥモロー・ワールド』

2007年05月21日 | Weblog
トゥモロー・ワールド - goo 映画
よい

アルフォンソ・キュアロン 監督
クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、キウェテル・イジョフォー、チャーリー・ハナム、クレア=ホープ・アシティ、パム・フェリス、ダニー・ヒューストン、ピーター・ミュラン、 ワーナ・ペリーア、ポール・シャーマ、ジャセック・コーマン 出演

子どもが生まれなくなった近未来、最後の妊婦を安全な場所だと思われるところへ連れて行くために、元活動家で官僚のセオが徐々に目覚めていく。

レンタル屋さんで借りたときに179分というシールが貼ってあったので、こりゃ二日がかりだなと思っていたら、実際は109分だった……。

SFとか範疇で考えてはいけない。ここでアルフォンソ・キュアロンが訴えているのは世界平和なのだ。
写真からもわかるだろうが、IRAとの内戦を思わせる世界を作り、そこから脱出するためには何が必要なのかを問いかけてくる。
主人公のセオは最初は無関心・無感動に見えるが、昔の恋人や妊婦と関わることにより、少しずつ内部的変化が起こる。その部分と最後の30分がこの映画のヤマ。

残りの部分はつまんないのかというとそうではなくて、細部におもしろさが詰まっている。愛のピンポン、空飛ぶブタ、靴、犬と猫、表情がわかりにくいマイケル・ケインなど、満載だ。

冒頭、最年少の人類が死んだ理由に皮肉が利いている。