映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
コメントのところをクリックするとコメントできます。

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

2008年12月18日 | Weblog
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド - goo 映画

よい

ポール・トーマス・アンダーソン 監督・脚本
ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー、キアラン・ハインズ、ディロン・フレイジャー、バリー・デル・シャーマン 出演

一攫千金を夢見るダニエル・プレインヴューは、幼い1人息子を連れて石油の採掘を行っていた。ある青年から、「故郷の広大な土地に石油が眠っている」と聞いた彼は、パートーナーのフレッチャーと共に米西部の小さな町、リトル・ボストンに赴き、安い土地を買占め、油井を掘り当てる。しかし、油井やぐらが火事になり、幼い息子は聴力を失う。精神に混乱を来した息子を、プレインビューは彼方の土地へ追いやってしまう。

アメリカの超現実主義者の一代記。
邪悪なものを見抜く力があるために、どんどん孤独になってしまう(それだけ善人がいない)不幸を丹念に長すぎるくらいに描く。

冒頭10分以上ほとんどセリフがない。それだけで緊張感が一気に高まってしまう。
アメリカにおける石油採掘のあくどさを扱った作品はこれまでにもあったが、これはそれに石油とは直接関係のない人間不信という要素を加えて深みを増している。

『大いなる陰謀』

2008年12月18日 | Weblog
大いなる陰謀 - goo 映画

ふつう

ロバート・レッドフォード 監督
ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ、マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク、アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・バーグ 出演

ベテラン・ジャーナリスト、ジャニーン・ロスは、未来の大統領候補と目されるジャスパー・アーヴィング上院議員の独占インタビューに赴き、対テロ戦争の新作戦について知らされる。同じ時刻、カリフォルニア大学の歴史学教授マレーは、優秀であるのに勉学に身が入らない学生トッドを呼び出し、志願兵となった教え子2人の話を始める。そして、アフガニスタンでは志し高い2人の若き兵士が最前線に送られていた。

非常に民主党色の強い作品。
いまだに9.11とイラクが関係があったとかなりの人が信じているアメリカにとっては、これくらいの作品が必要なのかもしれない(映画業界は民主党よりというのもあるが)。

戦場・大学・議員事務所とみっつのパートがあるのだが、議員事務所のパートのメリル・ストリープが活かされていない。トム・クルーズのオーバーアクションを目立たせるため、というのもあるかもしれないが(笑)、それにしてもものたりない。

問題提示をしたかったのだろうが、これくらいでは満足できない。