映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『脳内ニューヨーク』

2010年01月11日 | Weblog
脳内ニューヨーク - goo 映画

よい

チャーリー・カウフマン 監督・脚本
フィリップ・シーモア・ホフマン、サマンサ・モートン、ミシェル・ウィリアムズ、キャサリン・キーナー、エミリー・ワトソン、ダイアン・ウィースト、ジェニファー・ジェイソン・リー、ロビン・ワイガート、セイディー・ゴールドスタイン、ホープ・デイヴィス、トム・ヌーナン 出演

ケイデン・コタードは、ニューヨークに住む人気劇作家。ある日突然、妻・アデルが娘を連れて家を出て行ってしまう。不運続きの彼のもとにマッカーサー・フェロー賞(別名“天才賞”)受賞の知らせが舞い込む。人生に行き詰まりを感じていた彼は、その賞金を使い、ある前代未聞のプロジェクトを実行することを決意する。自分の人生を“再生”するための手段として……。



それほど映画を観ていないので、こういうことはあまりいいたくないのだが……。

過剰なまでの自己嫌悪、死への恐怖、性の追及、観察者(見守ってくれる存在)というのは、ユダヤ系コメディアンに通底するテーマであろう。

そこに時間とか脱構築的な要素を追加しているが、それによって完成度・わかりやすさは低下している。

観察者というのは、映画スタート5分くらいから登場するトム・ヌーナンもだが、最後にイヤホンから聞こえてくる声も含まれるし、逃げ出した妻の留守電もそうだろう。

それでもこの作品にはひっかかるところがあるし、なにかをすくいとっているのは間違いない。

『脳内ニューヨーク』というタイトルはダメだろう(笑)。「(ユダヤ系)演出家の半生」だとか「包含ニューヨーク」ではどうだろう?

『ザ・スピリット』

2010年01月11日 | Weblog
ザ・スピリット - goo 映画

よい

フランク・ミラー 監督・脚本
ガブリエル・マクト、サミュエル・L・ジャクソン、エヴァ・メンデス、スカーレット・ヨハンソン、ジェイミー・キング、サラ・ポールソン、ダン・ローリア、パス・ベガ、ルイス・ロンバルディ、スタナ・カティック 出演

セントラル・シティを悪から守る仮面の男、スピリット。その正体は死んだはずの元刑事デニー・コルトだ。彼は一度死んだもののなぜか墓場から甦り、死なない肉体を武器に戦い続けている。ある日連絡を受けたスピリットは闇取引の現場へと向かうと、そこには凶悪犯罪者オクトパスの姿が。また同じ現場からは宝石泥棒サンド・サレフも脱出を図っていた。スピリットはサンドが自分の初恋の相手であることを知り、彼女を探すが……。



西洋版『ルパン三世』実写版、しかも峰不二子がたくさんいる!! と考えれば伝わりやすい作品。

上映していた映画館が遠かったことと、ネットでの評判がわるかったので公開時はパスしたが、これは大画面で観たかった。

映像・色彩感覚がすばらしい。

猫好きにはたまらない(1シーン残酷なところもあるが)。

ストーリーを気にしてはいけない(笑)。これは世界観と映像を楽しむ作品だ。

『パイレーツ・ロック』

2010年01月11日 | Weblog
パイレーツ・ロック - goo 映画

よい

リチャード・カーティス 監督
フィリップ・シーモア・ホフマン、トム・スターリッジ、ビル・ナイ、ウィル・アダムズデイル、トム・ブルック、リス・ダービー、ニック・フロスト、キャサリン・パーキンソン、クリス・オダウド、アイク・ハミルトン、ケネス・ブラナー、ジャック・ダヴェンポート、ラルフ・ブラウン、タルラ・ライリー、ジャニュアリー・ジョーンズ、エマ・トンプソン 出演

1966年、北海に浮かぶ船に高校を退学になったカールがやってくる。更正のため、母親に名付け親のクエンティンに預けられたのだ。この船は海賊ラジオ局で、クエンティンはその経営者。1日45分しかヒットレコードをかける時間がないBBCラジオに対し、24時間いつでもロックを流すこのラジオ局は若者に圧倒的な支持を受けていた。しかしその一方、政府はこの海賊ラジオ局を潰そうと画策しているのだった……。



音楽に興味のない人にとってはただのシモネタの話になるのかもしれないが(笑)、それでもかなり上品(激しい映像などはない)でことばのやりとりが楽しい作品。

笑いの間が絶妙で、お母さんが出てくるところと、政府側のミンスパイのところは最高である。