映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
コメントのところをクリックするとコメントできます。

『ブレードランナー ファイナル・カット』

2008年09月13日 | Weblog
よい

リドリー・スコット 監督
ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、エドワード・ジェームズ・オルモス、ダリル・ハンナ、ブライオン・ジェームズ、ジョアンナ・キャシディ、M・エメット・ウォルシュ、ウィリアム・サンダーソン、ジョセフ・ターケル、ジェームズ・ホン

リアルでダークな終末観を提示した近未来像でカルト的な人気を博したリドリー・スコット監督によるSF映画の金字塔「ブレードランナー」。これまでにもいくつかのバージョンが存在した同作だが、本作「ファイナル・カット」は、製作25周年となる2007年、これを記念してリドリー・スコット監督が自ら新たに再編集したバージョン。1992年の『ディレクターズカット/最終版』を基本に、再編集やデジタル修正を行い美しい映像でよみがえらせた。

熊本では『スーパーマンⅡ』の同時上映として大劇(たいげき、今はなき映画館)で上映されたはずである。そこで初めて観て以来、二番館、三番館、VHS、LD、DVDとさまざまなメディアでさまざまなバージョンを観てきた。

旧版の「ディレクターズカット」のDVDとVHSは持っているが、残念ながら映像も音楽もそれほど上質ではなかった。

今回新しく出た「ファイナル・カット」とリマスターされた、いろいろなバージョンを観たが、まずはこれから。

映像も音楽もかなり上質になっている。
なってはいるが、「ディレクターズカット」からさらに手を加えてある。

気づいたところでは、スピナーに最初にデッカードが乗るシーンで、「最終接近」という日本語の追加、二回目に乗るシーンで「レーダーコンタクト」という日本語の追加。サロメのいる店に行く前に、変なダンスをする人の追加。タイレル博士の寝所のラストシーンでロイがセバスチャンに謝っている(上の写真のシーン)。ハトが飛び立つ空が暗くなっている。

自信はないが、「なにかへんなもの落として(残して)いったぜ」という音も少なくなっている。また、タイレル社でVKテストを受けるレイチェルのテーブルの上に盆栽が載っていたなんて、初めて気づいた。

映像や音楽が上質になるのはありがたいのだが、ここまで変化を加えられると、どうせ20年以内に「ファイナル・カットⅡ」とか「アナザー・カット」とか「リアル・カット」とかが出てくるであろうということは想像に難くない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿