アクセリ・ガッレン・カッレラ
フィンランドの画家らしい。痛いことになった女性の顔がよく描けている。
恐らく男で失敗したのだろう。よくあることだ。まだ若い女は、男に痛いことをしようとして、苦いことになることが多い。
男というものはたいてい女に溺れるものと思い込んでいたら、そうはいくかという反動が返ってきたのだろう。
確かに馬鹿な男はかわいい美人に弱い。美人の心を得ようとして、めったにないようないいこともしてくれるものなのだが、痛い女が欲しいのは、たいていそういう男ではない。きつい感じでも、どこかいいものを感じる、本当の男がいいのだ。
そういう男は、いいことがわからない馬鹿な女には、困るという態度で答えるものなのだ。
きつい女は、人から美貌を盗んでかわいい女になり、それでいい男を得ようとするものなのだが、それでよく馬鹿なことになるのだ。偽物の美人というものは、多かれ少なかれ、こういうことになる。見栄えで何とか男をしとめても、正体がばれてしまうと、男にはなれていかれるのだ。
そして深い闇に引き込まれていくのである。