みなさま。明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
これが新年最初のエントリとなります。
これやってると、ホント自分も勉強になり、一種の頭の体操になっているような気がします。可能であるならば。定年退職後も含め、一生やっていけたらいいなぁと思っております。基本、相変わらず平日にはエントリをアップしていく予定です。
では。以降普段の文体に戻ります。
これが新年最初のエントリとなります。
これやってると、ホント自分も勉強になり、一種の頭の体操になっているような気がします。可能であるならば。定年退職後も含め、一生やっていけたらいいなぁと思っております。基本、相変わらず平日にはエントリをアップしていく予定です。
では。以降普段の文体に戻ります。
【ポストセブン】欧米の課長級以上は第二の家を持っているから日本人も持つべし
http://www.news-postseven.com/archives/20130103_162768.html
大前研一氏は、日本経済復活のために人々が「お金を使おう」「お金を借りよう」という心理にならなければ日本経済は復活しないと説く。
大前研一氏は、典型的な新自由主義者である。
【wiki】大前研一
http://ja.wikipedia.org/wiki/大前研一
上の記事、読んでみたらわかると思うが、実に余裕がない。
ポストセブンは右派の媒体であり、右派と新自由主義ってのは相性がよくて、今の潮流である「大きな政府」というのとはどっちも相性が悪いんだなぁという事が、実によくわかる。
この記事を載っけたポストセブンや大前氏の気持ちはわかる。「金持ち金使え」は、俺も思う。
でも、「金持ち金使え」は、自然な流れでは存在し得ない事が、この十数年に及ぶ日本のデフレ不況で証明されている。トリクルダウン理論はもはや通用しない。
デフレ不況下で、何のアテもなく小さい政府を目指し、消費税を上げろと言うのは、要するに
「金持ちからは絶対徴税すんな。足りなければ貧乏人からも徴税せよ」
というムチャぶりであり、こんな事をすればまず間違いなく需要が急減し、供給過多時の現象であるデフレはますます深刻化していく。
安倍政権になって、日本は転機にいる。このままだと公共工事爆増等による明確な景気下支え効果が産まれ、景気が回復してしまう。
これで、インフレによって国債が破綻とかしない日にゃ、大前氏らは超弩級のウソつきと化してしまう。ポストセブンらと共に、大ピンチである。こんな事が現実に起こってしまえば、彼らにとって悪夢以外の何者でもない。まさにアイデンティティの否定だろう。
では、彼らはどうすればいいのだろう?彼らの弁が「正しかった」と証明される事が、彼らをアイデンティティの崩壊から守る事態なのだけれども。
安倍政権がやるような政策(アベノミクス)なしで大前氏らの理想の社会を現出させるには、金持ちがガンガン金を使うしかない。トリクルダウン理論が正常に機能しなければならない。
しかし、前述のようにトリクルダウン理論の有効性は否定されている。アレは景気がよくなければ機能しないものなのだ。
「金持ち金使え」は、現状では無理がある。日本では状況が異なるが、例えば、こんな記事があった。
ビル・ゲイツの資産は2012年の1年間で6000億円増加した
http://gigazine.net/news/20130103-bill-gates-7-billion-richer/
こんなん、一人で使いきれるとは思えないね。
金を下賎のものどもに回そうにも、貯めこまざるをえないだろう。
大前氏の記事には、彼ら新自由主義者や、産経や読売、ポストセブンのような右派系のメディアの焦りを感じる。トリクルダウン理論の有用性の証明は、言わば新自由主義者達の悲願でもあろう。だが…。
とりあえず、新自由主義者は現状を正しく認識して、趣旨替えをしてくれないかなぁ。対特亜のメディア姿勢を見るに、右派系メディアは必要なのである。
このままこの路線を突っ走ると、待つのは破滅だと思うのだけどな。

日本経済の真実―ある日、この国は破産します
