「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」この句は、正岡子規が明治28年8月27日、松山に帰り、夏目漱石の勧めで52日間、漱石の下宿先である愚陀仏庵に居候として過ごし、同年10月19日、故郷伊予松山から東京に帰る途中奈良・法隆寺に立ち寄り詠んだ子規の代表する句である。
また、法隆寺のある斑鳩町はNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」のロケ地ともなり、法隆寺ゆかりの聖徳太子が道後温泉に訪れた記録は、記紀成立以前の天皇や皇族たちが道後温泉に来湯の伝えが伊予風土記に記されている。
伊予松山と深い縁のある斑鳩町、法隆寺iセンターで、県外第1号俳句ポストの設置式が平成22年10月29日行われ、松山市の山口最丈副市長は「深い縁を感じている」と述べ交流促進を期待しておりますと挨拶をした。
俳句ポストを受け取った斑鳩町の小城利重町長は「2年前から『子規・斑鳩の里俳句大賞』を始め、俳句に親しめる環境をつくっています。」と挨拶された。
この時、柿と法隆寺をイメージした同町キャラクター「パゴちゃん」も紹介された。
これからの画像は、令和元年6月5日法隆寺を訪れた時に撮影した俳句ポストである。
平成22年10月29日、法隆寺iセンターで俳句ポスト設置式典が行われた所である。
法隆寺iセンター正面。
法隆寺iセンター受付。
俳句ポスト設置式典が終了した後に
法隆寺iセンター
いかるがホール
JR法隆寺駅二階観光案内所
三カ所に俳句ポストは設置された。
画像の俳句ポストは、法隆寺iセンターエレベーター横に設置してある。
俳句ポストは、法隆寺をイメージした形で大きさは、三個とも同じである。
高さ・63cm
横幅・18cm
奥行・18cm
県外俳都松山俳句ポスト設置場所一覧(平成30年4月現在、14ヶ所)です。
俳句ポスト設置自治体 俳句ポスト設置場所
奈良県斑鳩町 法隆寺iセンター
奈良県斑鳩町 JR法隆寺駅観光案内所
奈良県斑鳩町 いかるがホールロビー
熊本県熊本市 熊本城(現在は城彩苑に移動設置)
愛知県犬山市 博物館明治村
東京都台東区 根岸子規庵
神奈川県横須賀市 記念艦「三笠」
東京都千代田区 日本都市センター会館(都市PRコーナー)
東京都新宿区 区立新宿歴史博物館
東京都新宿区 区立漱石公園内 交流施設「道草庵」
東京都荒川区 羽二重団子本店(現在は日暮里駅前店に移動しております)
埼玉県東松山市 東松山市市民活動センター(7ヶ所を周期的に巡回)
福島県会津若松市 会津若松城(鶴ヶ城)
広島県呉市 戦艦大和ミュージアム
海外俳都松山俳句ポスト設置場所一覧 |
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設置地域 |
設置場所 |
ベルギー・ブリュッセル市 |
欧州連合日本政府代表部 |
ドイツ・フライブルク市 |
フライブルク市立図書館 |
台湾・台北市 |
台北市政府 1階ロビー |
台湾・台北市 |
台北俳句会 |
台湾・台北市 |
台湾大学 |
平成31年3月現在、5ヵ所です。
いかるがホール(奈良県生駒郡斑鳩町興留10丁目6番43号)正面。
いかるがホールは、図書館・歴史博物館・文化ホール等々がある複合施設で立派な文化施設である。
俳都・松山俳句ポストは、いかるがホール一階ロビーに置かれている。
俳句ポストは、法隆寺をイメージした形で、松山市の共同作業所「おいでや」が手作りで製作した。
法隆寺iセンター玄関・JR法隆寺駅観光案内所・いかるがホールに設置してある。
俳句ポストは三ヶ月に一度開函され投句は松山市に送り、選句される。
俳句ポストは、昭和41年、子規・漱石・極堂生誕百年祭の記念事業の一つとして観光俳句を募集し好評を得た。
そこで、昭和43年5月に松山城長者ヶ平(ロープウェ山頂駅舎前)に第1号の俳句ポストを設置し、第2号を同年9月に子規堂、昭和44年4月には道後温泉本館へと、年々俳句ポストを増やし、現在は主要観光地や道後温泉のホテル・旅館・路面市内電車・松山・広島間旅客船や四国八十八ヵ寺など、90ヵ所以上に設置している。
平成22年からは、小説『坂の上の雲』ゆかりのある県外の都市にも10ヵ所以上設置している。
また、平成24年4月から、海外第1号として欧州連合(EU)の首都ブリュッセルに、平成31年1月からは、台湾・台北市にも設置し、俳句文化の魅力をPRしている。
平成30年度に50周年を迎え、俳句ポストの名称を「俳都松山俳句ポスト」に変更したほか、選句の回数を四季に合わせて3ヵ月に1回になった。松山の俳句文化を春夏秋冬お楽しみいただけます。
お気軽に投句してください。・・と松山市は観光者に呼び掛けている。
いかるがホールに設置された俳都・松山俳句ポスト。
平成30年度に50周年を迎え、これを記念して俳句ポストの名称を「俳都松山俳句ポスト」に変更したほか、選句の回数を四季に合わせて3ヵ月に1回になった。
「俳都松山俳句ポスト」の裏側。
JR法隆寺駅。
駅舎には画像の様に「ようこそ斑鳩の里へ」とお出迎えの表示板があった。
JR法隆寺駅舎二階にある「斑鳩の里観光案内所」
JR法隆寺駅舎二階にある「斑鳩の里観光案内所」に設置してある俳都松山俳句ポスト。
JR法隆寺駅舎二階にある「斑鳩の里観光案内所」に設置してある俳都松山俳句ポスト。
JR法隆寺駅舎二階にある「斑鳩の里観光案内所」に設置してある俳都松山俳句ポストを上から見た。
各俳都・松山俳句ポストに置かれている投句用紙。
各俳都松山俳句ポストに置かれている投句用紙裏面。
県外設置の俳都・松山俳句ポストは3ヵ月に一回開函し各設置管理者から松山市に送り下記の要領で選句、して記念品贈呈し、松山市のホームページで発票するとともに「俳句ポスト入選句集を刊行し入選者に贈呈している。
開函:3カ月に1度
選者:松山の著名俳人
賞:各設置地域ごとに特選3句・入選句(記念品を贈呈)
発表:松山市ホームページ
句集:「俳句ポスト入選句集」を作成し、入選者に贈呈
このポスは、松山市が設置しているものではなく、子規が松山から東京に帰る時奈良に立ち寄り宿泊した宿、對山樓(現在は、日本料理天平倶楽部)に設置してある。
これからの俳句ポストは松山市内に設置してある一部のポストである。
画像は、俳句ポスト第1号で、形は句碑(石碑)をイメージして造った。素材は青銅である。
ポストは、昭和41年に子規・漱石・極堂生誕百年祭の記念事業の一つとして観光俳句を募集し、好評を得、昭和43年5月に松山城長者ヶ平(ロープウェ山頂駅舎前)へ第1号の俳句ポストとして設置した。
第1号俳句ポストと並列して二つの掲示板が設置してある。
一つは、俳句ポストのご案内ともう一つは、開函結果のご案内である。
注:画像に開函 二ヵ月に一度と書かれているが、現在は三ヶ月に変更されている。
開函し松山の著名俳人が選句、特選・入選句・氏名が掲示され、本人にも連絡通知される。
画像は第288回松山市観光俳句ポストの開函結果のご案内である。
昭和44年4月、道後温泉本館入り口に設置された俳句ポスト。
松山市内の俳句ポストは、平成31年3月現在、92ヶ所に設置されているが全て形の違った俳句ポストが設置してある。
道後温泉駅前にある(カラクリ時計横に)花崗岩で造った俳句ポスト。
四国八十八ヵ寺第48番札所、西林寺の奥の院「杖の淵」の俳句ポスト。
秋山兄弟生誕地に置かれてある俳句ポスト。
松山市立子規記念博物館入口に設置してある俳句ポスト。
平成29年12月26日、新しく開湯した道後温泉飛鳥乃湯に設置された俳句ポスト。
現在設置してある県内外で一番新しい俳句ポストである。
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