以前に頂いておきながら本棚に積みっぱなしであった「続麻酔科臨床の書」(メディカルサイエンスインターナショナル)を出張の行き帰りの新幹線の中で読んだ。
心臓麻酔初心者から中級者にはとっても良い本。麻酔科医、心臓外科医の両者の視点から語られており、具体的で図もきれいでたくさんあり、執筆、編集にとっても苦労されたんだろうな、ということがよくわかる。
食道エコーについても基礎から実用的な知識まで、ポイントが非常にコンサイスにまとまっている。
結果的に心臓麻酔漬けの生活からフェードアウトして久しいので、偉そーなことは言えませんが、 自分のプラクティスとも結構違うのも知ることができて、興味深いです。
総じて、 著者の面々(内藤嘉之先生、吉田和則先生、井出雅洋先生)が、臨床が良くわかっていて、かつ好きなんだろうな、ということもよくわかる。
読み物として気軽に読むもよし、熟読するもよし。熟読すると、臨床にダイレクトに役に立つ知識も結構書いてあるのに気づくはずです。