本の紹介です。
みなさんすでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、慶應の循環器の香坂 俊先生の編著の
極論で語る循環器内科
http://amzn.to/r3YHCs
が刊行されました。若いドクター、パラメディカル、医学生の方たちに良い内容に見えます。
「極論」とは、つまるところ記憶しやすい「臨床的格言」のことらしい。こういう「臨床的格言」は、全部が全部主として経験にもとづくclinical pearlsではないが、「短く言い切る」ことの効用は共通です。
たとえば、
極論1:脈がデタラメに打っていたら心房細動
極論2:長生きすればみんな心房細動になる
極論3:脈がバラバラ なら 症状もバラバラ
極論4:心房細動は脳を守るために治療する
経験、見識ともに備わったドクターでないと、なかなかこういうふうに「短く言い切れません」よね。
自分自身も、毎日のベッドサイド回診でできるだけ「短く言い切る」ように心がけていますが、まだまだ修行が足りません。いくら多数経験し、たとえそれが臨床的センスに裏打ちされていても、それらのみに端を発する「極論」は聞いている人たちに必ずと言ってよいほど違和感を引き起こしますし、逆に「文献的知識」のみに端を発する「極論」も聞いている人は苦しい。臨床医として毎日のように悩みながら、調べながら、いえ、悩んで調べるから、ずばっと言い切ることができるようになるのでしょうね。
見習いたいところです。
みなさんすでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、慶應の循環器の香坂 俊先生の編著の
極論で語る循環器内科
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「極論」とは、つまるところ記憶しやすい「臨床的格言」のことらしい。こういう「臨床的格言」は、全部が全部主として経験にもとづくclinical pearlsではないが、「短く言い切る」ことの効用は共通です。
たとえば、
極論1:脈がデタラメに打っていたら心房細動
極論2:長生きすればみんな心房細動になる
極論3:脈がバラバラ なら 症状もバラバラ
極論4:心房細動は脳を守るために治療する
経験、見識ともに備わったドクターでないと、なかなかこういうふうに「短く言い切れません」よね。
自分自身も、毎日のベッドサイド回診でできるだけ「短く言い切る」ように心がけていますが、まだまだ修行が足りません。いくら多数経験し、たとえそれが臨床的センスに裏打ちされていても、それらのみに端を発する「極論」は聞いている人たちに必ずと言ってよいほど違和感を引き起こしますし、逆に「文献的知識」のみに端を発する「極論」も聞いている人は苦しい。臨床医として毎日のように悩みながら、調べながら、いえ、悩んで調べるから、ずばっと言い切ることができるようになるのでしょうね。
見習いたいところです。