2-2 知的財産権のメリット
それでは、知的財産権を取得すると、どのようなメリットがあるのか?
知的財産法は、知的財産について他者の利用・使用を排除する力=独占力を認めている。
つまり、ある技術について知的財産権を取得すれば、当該技術を独占することができるから、ニセモノ被害を防止することができる。さらに、この独占力が参入障壁となり、長期間に亘って高い利益率を維持するこ . . . 本文を読む
1 はじめに
東日本大震災以降、中小企業の海外進出の動きが加速している。具体的には、大手企業の生産拠点移転と同様に、中国、インド、タイ、ベトナム、インドネシアなどの東南アジア諸国に生産拠点を移転させようとする動きである。
このように海外進出を目指す中小企業の懸念として、これまで営々と築き上げてきたモノづくりのノウハウが模倣され、ニセモノが出回るのではないかという点が指摘されている。現に、国際刑 . . . 本文を読む
2 クレーム解釈の考慮要素2-1 特許法70条(特許発明の技術的範囲)特許法70条(特許発明の技術的範囲)は、まず、1項において、「特許発明の技術的範囲は、願書に添付した特許請求の範囲の記載に基づいて定めなければならない」と規定し、2項において、「前項の場合においては、願書に添付した明細書の記載及び図面を考慮して、特許請求の範囲に記載された用語の意義を解釈するものとする」と規定する。以上から明らか . . . 本文を読む
クレーム解釈論(その1)
1 「発明の要旨」と「発明の技術的範囲」発明の内容については、属否論においては、「発明の技術的範囲」という用語が用いられる一方、無効論(又は無効審判等)においては、「発明の要旨」という用語が用いられている。「発明の要旨」は、広範に存在する技術思想の中から、出願又は登録の対象として選択された技術思想の外延を決定し、先行技術をにらみつつ、その特許性(それが特許として保護に値 . . . 本文を読む
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