かつて紫禁城と呼ばれた明・清代の宮殿、世界遺産の故宮博物院です。
「紫禁城」は、天帝に代わり地上を治める皇帝の住む宮殿の意味で、明の永楽帝が14年かけて完成し(日本の室町時代)、明・清代の約500年の間、24人の皇帝が統治を行った場所です。
映画「ラストエンペラー」のロケもここで行われました。
太和殿は、皇帝の即位、出兵など国事発令の儀式に使われました。
屋根瓦の飾りの数は、その建物を使う人の身分の高さに比例しているそうです。
これは最も身分の高い皇帝のもので、仙人、龍、鳳凰、獅、海馬、天馬、押魚、○猊、解豚、斗牛、行什の順に並んでいます。
当時の身分制度の厳しさが感じられます。
獅子や、
龍や鹿たちが入口を守っているようです。
縦横に走る迷路のような道路、北京の中心に位置し、とにかく広い、72万㎡、建築面積は約15万㎡、8,704間あり、赤ちゃんが生まれて毎日一部屋づつ泊まっていくと25歳の青年になっているという規模です。
長さ29.4m、高さ3.5mの九龍壁の一部、九匹の龍が見事です。
午門、太和殿、保和殿、乾清宮、延宮、珍宝館、神武門、体和殿、儲秀宮、九龍壁などを経て、景山公園から故宮全景を見渡しましたが、とても写真には収まりきれません。
儲秀宮では溥儀展を、珍宝館では名のとおりの宝物の数々を見ました、世界中から集めた時計のコレクションなど、すばらしいものばかりでした。