先月も記しましたが、吟道範典の一つに渡辺吟神先生が著された「吟神作品集」があります。
最初の章は「一日一吟、これを吟じ、これを実践して、幸福をつかんでいただきたいと祈りながら」の
前書きの基、「万人幸福之詩」として多数の吟譜が纏められています。
私も座右に置いている訳ですが、6月吟詠では、「信の一字」を紹介します。
1.詩文
信の一字 渡辺吟神
信ずれば成り 憂えれば 即ち崩る 人間万事 信あるのみ
花は薫り 蝶は舞う 満山の春 総て 是 信の一字に因って 生ずるを
2.詩文の意味(範典より)
信ずれば成り、憂えれば崩れる(万人幸福之栞)。
信ずるが故に神ありーーゆえに「信は力なり」という。
人は縄をもってその身体を縛ることは出来るが、その心まで縛ることは出来ない。
人の心を金縛りに縛るものは、ただ一つ、信つまり「まこと」あるのみ。
悪人を善人にする唯一の道は信ずるにある。
心の底から信じてくれる人には、嘘をつくことが出来ぬ。
信ずる人をごまかすことは出来ぬ。
信の一字によって、花は咲き蝶は舞う美しい世の中を築き上げよう。
3.素読から吟詠をどうぞ
平成29年6月の吟詠は渡辺吟神集から「信の一字」を紹介しました。
ではまたお会いしましょう。
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