スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

修神会秋季吟道大会(平成28年10月)の一こま(平原正洲)

2016-11-12 09:00:00 | 平原正城

平成28年10月22日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)秋季吟道大会が開催されました。

今回、私はいくつかの吟声を録音しました。その吟の様子を数回連載でお送りします。

 

先ずプログラム番号8番目に登場した

「事に感ず」(于濆(うふん)()) 吟者大陽日酸本社教場 平原正洲さんです。



私たちはこれからも詩吟の世界を探究していくつもりです。

皆様からの批評をお待ちしております。

 画像

以下は、詩文に加え、平原さんの自己PR、感想、詩の心等です。

 『私(平原正吟)は、修神会大陽日酸本社教場の詩吟仲間に入れてもらって早や2年がたちました。

この間、春・秋の大会参加や昇段審査の受審のため、老齢ながら努力を続けた結果

何とかの初伝の位を得ることができ、嬉しく思っております。

  詩を吟ずるに当たっては、先ず詩の内容を十分に理解することが大切と言われていますが、

私(平原)も教本の中から初心者に適した短く覚えやすい詩を読んで、

その内容に感銘を受けたものを優先して勉強(吟じ)させてもらっています。

古昔(いにしえ)のものでありながら、短い詩文の中に花鳥風月は勿論、

現代の世相・人情に通ずるものが多くあり、これらを著した先達の偉大さを改めて実感しております。

この秋の大会では、これらの中から『事に感ず』<于濆(うふん)(唐)作>を、未熟ながら吟じさせてもらいました。

 

*詩文

     花 開けば  蝶 枝に満つ

        花 謝(しゃ)すれば 蝶 還(また) 稀(まれ)なり

     惟(ただ) 旧巣(きゅうそう)の燕 有り

        主人 貧しきも 亦(また) 帰る

 *詩の内容

  花・蝶・燕を題材に、一読しただけでは、ごく自然な現象を詠ったように作りながら、

実の内容は、権勢を誇っている者()には阿(おも)ね群がりながら、没落(謝する)すると、

とたんに去って行く者()を風刺し、燕のように主人の権力・貧富の有無に関係なく、

毎年、必ず飛び来る燕の様に、平穏な世でありたいと願う作者の気概を詠ったものです。

 

サラリーマンの世界でもよくある事例で、現代に置き換えても十分通じ、心情も良く理解できますね! 

貴方(女)は蝶ですか? 燕ですか?

                                                      以上』

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 福祉吟詠の「夜墨水を下る」(服... | トップ | 修神会秋季吟道大会(平成28年... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

平原正城」カテゴリの最新記事