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【オスプレイ】 「10万飛行時間当たりの重大事故の件数が少ない」 と云うが・・・

2012-07-26 23:44:23 | 政治
2012年7月26日(木)

 先日の「産経新聞」等の報道では、

「10万飛行時間当たりの重大事故の事故率は、

オスプレイの場合は【1.93】であり、

海兵隊の平均の【2.45】や、AV8Bハリアーの【6.76】 よりも

はるかに少なく安全である」

  とのアメリカ側の主張をそのまま鵜呑みにして掲載していたが、

 今日のNHKテレビのニュースでは、それは「乗員などの死亡を伴う重大事故」の

場合であって、それより重大性が低い事故は最多であることを暴露していた。

2001年から2012年の間に何と40件もの事故が起こっているとのこと。



 それによると、

【NHKはこのほど、オスプレイが、2001年から2012年までの
11年間に起こしたすべての事故を海兵隊が分類した資料を入手しました。

 それによりますと、
▽死者が出たり高額の修理費用が生じたりするなど、最も深刻なクラスAの事故が4件、
▽乗員に部分的に後遺症が残るなどしたクラスBの事故が9件、
▽さらに、軽いけが人が出るなどしたクラスCが27件で、
 合わせると40件に上っています。

 そして、これまで公表されていなかった延べ10万時間の飛行で起きた
比較的程度の軽い事故の件数は、
▽クラスBが2.85件で、海兵隊の平均2.07件を上回っているほか、
▽クラスCは10.46件と、平均の4.58件の2倍以上となっていて、
 海兵隊の航空機の中で最も高い数値である ことが分かりました。】


 これに対し、海兵隊の報道部は、
【程度の軽い事故の割合は確かに高いが、この2年で起きた事故の72%は
操縦など人為的なミスが原因
で、オスプレイに設計上の問題はなく、
安全性の高い航空機だと確信している】


  と話していると云うが、

 操縦ミスで事故が起こることそのものが、航空機としての致命的欠陥を示している。

  NHKとしては、中々のヒット・スクープだと言えるだろう。


 
 しかし、この記事は簡単には検索に引っ掛からなかった。

 NHKのサイトをあちこちクリックした挙句、ようやく【国際ニュース一覧】の中に

申し訳程度の低い順位で掲載されていた。

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オスプレイ“軽度事故の頻度は高い”
 NHKニュース - 2012年7月26日 15時56分
 

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 アメリカ海兵隊の最新型輸送機「オスプレイ」がこれまでに起こした事故は40件に上り、比較的程度の軽い事故が起きる頻度は、海兵隊の航空機の平均を大幅に上回っていることがNHKの取材で分かりました。

 海兵隊のMV22・オスプレイを巡り、日米両政府は、延べ10万時間の飛行で起きた「クラスA」と呼ばれる死者が出るなどした重大な事故は1.93件で、海兵隊が使用している9つの機種の平均2.45件よりも低いとして安全性を強調してきました。

 NHKはこのほど、オスプレイが、2001年から2012年までの11年間に起こしたすべての事故を海兵隊が分類した資料を入手しました。

 それによりますと、▽死者が出たり高額の修理費用が生じたりするなど、最も深刻なクラスAの事故が4件、▽乗員に部分的に後遺症が残るなどしたクラスBの事故が9件、▽さらに、軽いけが人が出るなどしたクラスCが27件で、合わせると40件に上っています。
そして、これまで公表されていなかった延べ10万時間の飛行で起きた比較的程度の軽い事故の件数は、▽クラスBが2.85件で、海兵隊の平均2.07件を上回っているほか、▽クラスCは10.46件と、平均の4.58件の2倍以上となっていて、海兵隊の航空機の中で最も高い数値であることが分かりました。

 これについて海兵隊の報道部は、「程度の軽い事故の割合は確かに高いが、この2年で起きた事故の72%は操縦など人為的なミスが原因で、オスプレイに設計上の問題はなく、安全性の高い航空機だと確信している」と話しています。

 しかし、配備が計画されている沖縄などでは安全性に対する懸念が強まっており、日米両政府は今後、地元などから、さらなる説明を求められることになりそうです。
 




オスプレイ12機 岩国搬入完了 低い事故率、感情的反発
 (産経新聞) - 2012年7月24日(火)08:02
 

 (前半略)

 オスプレイは開発段階や今年2回の墜落事故によって、その危険性ばかりが強調されているが、10万飛行時間当たりの重大事故の件数を示す「事故率」は、海兵隊が所有する固定翼や回転翼の航空機の平均事故率より低いのが実態だ。

オスプレイの事故率は1・93。
海兵隊の垂直離着陸戦闘機AV8Bハリアーの事故率は6・76で、
海兵隊全体の平均事故率は2・45だ。
普天間飛行場の現行機CH46ヘリコプターは1・11だが、むしろ
「老朽化し使い続ける方が危ない」(森本敏防衛相)状態だ。


 防衛省幹部は「オスプレイの安全性をいくら説明しても、感情的になった地元から冷静に受け入れてもらえない」と嘆く。(峯匡孝)




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2 コメント

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クラスCは整備士の事故 (ななし)
2016-12-14 20:28:40
クラスCは整備士の事故がほとんどだそうです。

http://obiekt.seesaa.net/article/288588951.html

・整備士が整備中に作業台から転落して負傷。
・立て掛けていた梯子が外れてローターに当たり損傷。
・整備中にナセル操作を間違えてローター破損。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-10-25 02:35:00
>▽さらに、軽いけが人が出るなどしたクラスCが27件で、
これって民間航空機でも、エアポケットとかでかなり出ていると思いますが、民間でもこれは事故率に入れてるんですかね?
返信する

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