上本、堂林、森浦がそれぞれ契約更改交渉を行い、上本は1,500万円増の2,900万円で、堂林は1,400万増の5,000万で、1,800万円増の4,000万円でそれぞれ更改しました。
これまでは守備固めや代走を中心に起用されましたが、10年目の今季は初の開幕スタメンを勝ち取り、開幕6連勝などチームの開幕ダッシュに大きく貢献しました。後半は故障やコロナ感染などで離脱した時期もありましたが、自己最多94試合に出場して打率.307、2本塁打、18打点と打撃3部門全てでキャリアハイをマークしました。また、打撃だけではなく、中堅のほか、三塁、二塁、遊撃、左翼、右翼でもスタメン出場して、苦しいチームを攻守で支えました。
今季の野手陣ではトップクラスの貢献度であり、もう少しアップしても良いと思うくらいです。
今季のような好成績を続けていくことが重要であり、来季は進化を問われるシーズンになります。今季の成績に満足せず、もっと上を目指してポジションを奪うくらいも気持ちを持って臨んでほしいですね。
堂林は101試合に出場して、打率.243、8本塁打、28打点の成績で、少し寂しい成績ですが、代打での出場成績は打率.303、3本塁打、8打点と勝負強さを発揮し、勝利打点8は、マクブルームに次ぐチーム2位とチームの勝利に大きく貢献したことから、代打の部分をかなり評価されたようです。
打撃成績の数字だけを見れば物足りませんが、勝負所での一打が多く、チームにとっては心強い存在だったと思います。ただ、スタメン出場した時は代打の時のような勝負強さが影を潜めてしまい、凡打が目についたのは残念でした。
実力があることは代打での成績で示したので、来季はスタメン出場した時でも集中力を持って臨み、スタメン時も好結果を残してほしいです、そして、来季こそポジションを掴んでほしいですね。
森浦は51試合に登板して3勝6敗24ホールド、防御率3.30でした。昨季に続いて2年連続でチーム最多登板を記録し、2年連続チーム最多ホールドも記録しました。さらにシーズン終盤には日本記録となる10試合連続登板を果たし、シーズン終了後には侍ジャパンにも選ばれ、充実したシーズンとなりました。
今季は開幕を2軍で迎えるも、4月下旬に1軍に昇格すると、栗林につなぐセットアッパーとして活躍しましたが、中盤以降は疲れから精彩を欠いた投球が見られて、セットアッパーに定着できませんでした。それでも、中継ぎとして勝ち試合だけでなく、ビハインドの展開でも登板する大車輪の活躍でした。
ただ、森浦にはセットアッパー定着を期待していたので、シーズン最後までそのポジションを守り切れなかった点だけは残念でした。来季はしっかりとスタミナをつけて、1年間セットアッパーのポジションを守り抜いてほしいですね。
来季から球団アドバイザーに就任する黒田博樹氏が、球団事務所で契約を結びました。
契約後に取材に応じた黒田氏は取材に応じ、「今、苦しんでいる子、なかなか結果に結びつかない投手に対して、少しでも何か力になれたらという気持ちはあります」と、若手投手を中心に助言を送っていく考えを示しました。
アドバイザーとして今後の活動予定は未定となっており、2月の春季キャンプから合流するかも分からないようですが、スケジュールの合間を縫って指導に当たるようです。
1軍での指導というよりは、2軍で伸び悩む若手を中心に指導することになりそうですが、カープには殻を破り切れない有望な若手が多いので、黒田の助言が飛躍へのきっかけになってほしいですね。