悪に勝つ星の命は灯された蠟燭のごと風に揺らめき
午後の部屋
気温30℃ 湿度86% 午後4時
風が海風が吹き続ける
急な雨音 スコールが来る
本を置いて
開け放ってある窓を閉める
ベッドに横になったまま
輝く繭玉を夢想して
己の静かな息を聞く
あるべき未来が見えて
理想を語ること
パソコン一つの闘い
雨音がして
花が水滴をたたえる
夢のように滴る
雨粒
理念
気温30℃ 湿度86% 午後4時
風が海風が吹き続ける
急な雨音 スコールが来る
本を置いて
開け放ってある窓を閉める
ベッドに横になったまま
輝く繭玉を夢想して
己の静かな息を聞く
あるべき未来が見えて
理想を語ること
パソコン一つの闘い
雨音がして
花が水滴をたたえる
夢のように滴る
雨粒
理念
それはあたらしい日々のはじめだろうか
日付はいらない
ここでは、私は何もしていない。だけどたったひとつ、
私は、生きている!これは今まで私が思っていたより
ずっとよいことなのだ。私は生きている!
八月が終わる一日まえの日。
私は部屋をとりかえた。私の窓から前より
景色がよく見えるように(なった)。曇った日では
あったが佐久の平をこえた向こうに雲をつきぬけて
八ヶ岳見えていた。
『立原道造全集4』スケッチ・ブック3
日付はいらない
ここでは、私は何もしていない。だけどたったひとつ、
私は、生きている!これは今まで私が思っていたより
ずっとよいことなのだ。私は生きている!
八月が終わる一日まえの日。
私は部屋をとりかえた。私の窓から前より
景色がよく見えるように(なった)。曇った日では
あったが佐久の平をこえた向こうに雲をつきぬけて
八ヶ岳見えていた。
『立原道造全集4』スケッチ・ブック3