薊の花のすきな子に(立原道造)
風は或るとき流れて行った
絵のような うすい緑のなかを
ひとつのたったひとつの人の言葉を
運んで行くと 人は誰でもうけとった
ありがとう ほほえみながら
開きかけた花のあいだに
色をかえない青い空に
鐘の歌に溢れ 風は澄んでいた
気づかわしげな恥じらいが
そのまわりを かろい翼で
においながら 羽ばたいていた
何もかも あやまちはなかった
みな 猟人(かりうど)も盗人もいなかった
ひろい風と光と万物の世界であった
*神々と共に居た「黄金の時代」
我々は神々と共存する新たな「黄金の時代」
を造りあげます。
風は或るとき流れて行った
絵のような うすい緑のなかを
ひとつのたったひとつの人の言葉を
運んで行くと 人は誰でもうけとった
ありがとう ほほえみながら
開きかけた花のあいだに
色をかえない青い空に
鐘の歌に溢れ 風は澄んでいた
気づかわしげな恥じらいが
そのまわりを かろい翼で
においながら 羽ばたいていた
何もかも あやまちはなかった
みな 猟人(かりうど)も盗人もいなかった
ひろい風と光と万物の世界であった
*神々と共に居た「黄金の時代」
我々は神々と共存する新たな「黄金の時代」
を造りあげます。