ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

薊の花のすきな子に(立原道造)

2016-11-20 21:05:40 | Weblog
薊の花のすきな子に(立原道造)

風は或るとき流れて行った
絵のような うすい緑のなかを
ひとつのたったひとつの人の言葉を
運んで行くと 人は誰でもうけとった

ありがとう ほほえみながら
開きかけた花のあいだに
色をかえない青い空に
鐘の歌に溢れ 風は澄んでいた

気づかわしげな恥じらいが
そのまわりを かろい翼で
においながら 羽ばたいていた

何もかも あやまちはなかった
みな 猟人(かりうど)も盗人もいなかった
ひろい風と光と万物の世界であった

*神々と共に居た「黄金の時代」
我々は神々と共存する新たな「黄金の時代」
を造りあげます。
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杏里

2016-11-20 15:12:43 | Weblog
INTO THE BODY(杏里)
作詞・作曲 小林武史
子供の頃を過ぎると 大人達に言われたわ
UNDERSTAND! UNDERSTAND!
UNDERSTAND! LOGICALY!
いくつかの恋をして 男達に言われたわ
DO YOU KNOW? DO YOU KNOW ME?
DO YOU KNOW? DO YOU KNOW LOVE?
だけど何が確かなの

夏が近づく浜辺で あなたの中に DREAM
BODY BODY NOW
HEART BEAT 重ねて
BODY BODY NOW
生まれ変わる ONCE AGAIN

ずっとずっと前から あなたをさがしてた
<後略>
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「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」(薊)

2016-11-20 12:31:17 | Weblog
薊(三連)(那珂太郎)
俺の心はふしぎな平衡(へいこう)を保ってしづかだ
お前の胃袋に溜まった思念の残り滓は 冷たくなった
形骸とともに焦げくさい煙のように立ち昇り はるかな
虹色の雲と化した生とは不治の疾患であったか 今こそ
お前はそれから癒されたいというか はらからよ
「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
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薊(那珂太郎詩集)(二連)

2016-11-20 09:53:04 | Weblog
薊(二連)
さしのべられた痩せた干魚のさきで 曇り硝子の
破られ目からわづかに覗いた青空のきれっぱし
お前の瞳はそれを映したか だがそれはもはやお前の
ものではなかった 光と影によじれた時間がちぎれた
テープのようにくづ折れ 瞬間果たれぬ蒼茫に呑まれた
出帆のあとのひとけない波止場
「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
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