短文四つ

多くの種が絶滅の時人間だけが進化し
なお一層人倫の輪の花を咲かす
センチメンタリズムは無い


舞踏の教師が私を釣りに誘うが
なぜ今釣りなのかが理解できず当惑する


ミゾオチに八枚の花弁の華を咲かそう
ちょうど水蓮のようなきれいな花を君も


嵐の中ずぶ濡れでカンテラを照らす男が立っていて
道はこっちだと手招きする

遅い朝食

カステラの切れ端をつまんで書き綴る
短詩のようなものは何人かに読まれて
夢は続くさこの命続く限り輪廻の続き
宇宙が果てるまで人間として受胎する
フルーツパパイヤ ビスケット チーズ
遅い朝食 中沢新一の続きを読もうか
青空に雲が浮かび鳥は囀り夢が浮かぶ

ふるい分け

神様が善人悪人ふるい分けキラリ輝く父の栄光