うちの風呂はいつも俺が洗ってから俺がまず入る
いつの間にかこれが決定付けられていた
ずっと前まだこの法則が無かった頃に俺が
「お前風呂入んの?」
と聞くと
「先に入って」
と100%返事が返ってくるので
もう聞かずに俺が勝手に先に入ることにした
あいつ、風呂を洗うのが面倒なだけじゃないだろうな
今日もそうやって俺が風呂掃除をし、お湯を入れる
俺はお湯が張るまで待てないタイプで
ちょっとでも水が溜りだす頃にはもう風呂に入っている
お湯には浸かっていないが
そこでいつものように小説を読んでいた
へそ上ぐらいまでお湯が来た頃、何やら外から異音が聞こえている気がした
風呂の蛇口から出てくるお湯の着水音でかき消されよく聞き取れないが
確かにいつもはしない音が連続的に聞こえている
低い音で『ブーーーーーーーーー』
と唸っている
大体原因は分かっている、また打ちの給湯器が何か言ってるんだろう
が、大抵このときは灯油が切れたサインなので蛇口から出ているお湯を触ってみると
無残に温くなっていた
俺はお湯を直ぐ止めて今のままの水温を維持することに努める
そしてシャワーも温いので風呂のお湯を桶に入れて何とか済ます
風呂から出ると俺はリビングに向かった
「お前今から風呂入るの?」
「入るよ、なんで」
「俺が今から灯油入れるからその間電源入れやんといて」
「え?」
最後の疑問の意味が分からなかったが直ぐに気付いた
「灯油どこやねん」
「あそこか、あそこか、あるならそのどっちかにある」
俺は玄関に先に行く、いつもは玄関にあることが多いからだ
だが今回は空のポリタンクしかない
台所に3つ同じ形のがあったので全部揺らしてみる
と、一つだけ1/5程度入って『ぽちゃぽちゃ』と中で音がしているのがある
それを持ち上げて
「とりあえずこれでいいやん」
「あ、それは違うよ
それは畑にやる肥料として集めている――――」
俺は愕然とした
そんなものが大量に入っているそれを
あまつさえも持ち上げて音を鳴らしてしまった
きさまあああああああああああああああああああ
俺を愚弄したなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
こんな父親を持った俺を同情してください・・・・
最低だ、もうお嫁に行けない・・・・うぅ・・・うわあああああぁぁ・・・.。*゛(*⊃ω⊂*)゛*。.
いつの間にかこれが決定付けられていた
ずっと前まだこの法則が無かった頃に俺が
「お前風呂入んの?」
と聞くと
「先に入って」
と100%返事が返ってくるので
もう聞かずに俺が勝手に先に入ることにした
あいつ、風呂を洗うのが面倒なだけじゃないだろうな
今日もそうやって俺が風呂掃除をし、お湯を入れる
俺はお湯が張るまで待てないタイプで
ちょっとでも水が溜りだす頃にはもう風呂に入っている
お湯には浸かっていないが
そこでいつものように小説を読んでいた
へそ上ぐらいまでお湯が来た頃、何やら外から異音が聞こえている気がした
風呂の蛇口から出てくるお湯の着水音でかき消されよく聞き取れないが
確かにいつもはしない音が連続的に聞こえている
低い音で『ブーーーーーーーーー』
と唸っている
大体原因は分かっている、また打ちの給湯器が何か言ってるんだろう
が、大抵このときは灯油が切れたサインなので蛇口から出ているお湯を触ってみると
無残に温くなっていた
俺はお湯を直ぐ止めて今のままの水温を維持することに努める
そしてシャワーも温いので風呂のお湯を桶に入れて何とか済ます
風呂から出ると俺はリビングに向かった
「お前今から風呂入るの?」
「入るよ、なんで」
「俺が今から灯油入れるからその間電源入れやんといて」
「え?」
最後の疑問の意味が分からなかったが直ぐに気付いた
「灯油どこやねん」
「あそこか、あそこか、あるならそのどっちかにある」
俺は玄関に先に行く、いつもは玄関にあることが多いからだ
だが今回は空のポリタンクしかない
台所に3つ同じ形のがあったので全部揺らしてみる
と、一つだけ1/5程度入って『ぽちゃぽちゃ』と中で音がしているのがある
それを持ち上げて
「とりあえずこれでいいやん」
「あ、それは違うよ
それは畑にやる肥料として集めている――――」
俺は愕然とした
そんなものが大量に入っているそれを
あまつさえも持ち上げて音を鳴らしてしまった
きさまあああああああああああああああああああ
俺を愚弄したなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
こんな父親を持った俺を同情してください・・・・
最低だ、もうお嫁に行けない・・・・うぅ・・・うわあああああぁぁ・・・.。*゛(*⊃ω⊂*)゛*。.