珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

アンチ・シンパ考

2020-01-29 | 日記
先日、ネットで自分の好きな人に文句を言われたことに激高したファンが、
気に入らない相手、ではなくその職場の上司に「どうか彼を処罰してほしい」
という文面を送ったという話を書いた。
気に入らない相手とは、政治家でも公人でも何でもない、ただのユーチューバーで、
カチンときたのは、ネット上の腐るほどある言い合いの一言に対してである(笑)

ちなみにその例に限り、気にらない相手の職場とは、USAにある巨大な大学だった。
その大学の学長相手に
「そんな教員がいたのでは貴殿の大学の名誉を著しく傷つけます。
生徒に悪影響が出るから処罰してほしい」

と書いて送ったのである(笑)

「はー、こんな人もいるんだ(;゚∇゚)」
と呆気にとられた一件だったけど、更にびっくりしたのは、そのシンパたちが口を揃えて
「別にその行為はおかしくない」
「きっと彼は、上司からお尻ペンペンされて、大学から解雇されてもおかしくない」

と本気で信じたことだった。

ファンが同じ「好き」を共有するのは解る。とてもよく解る。
が、仲間がやることなら何であろうと共感するんだ?とつくづくと感心した。
好きになったら、一切が素敵に見えて何から何までを全肯定するんだなあ。
改めて「好きになる」とはそういうことなんだと思った。

当然ながら、メールを送られた上司は「そんな個人のプライベートなんか知らんがな」と一蹴されて終わりであった。
「日本人って、プライベートな言い合いを無関係な職場の他人にもってくるの?」とゲラゲラと笑われただけである。
むしろ「職場にそのようなメールを送ってきた方を告訴できるがどうするか?」という提案を持ち掛けられた次第である。

問題はそんな事実を隈なく語られても尚(現実を知って尚ですよ)、ファンはその事実を認めないことである。
…………。


よく見た景色だけど私は面白くなって、そんな熱烈なシンパの一人に訊いてみた。
「この事実を以てもまだ、職場に激震が走って上司や同僚が動揺して、当人が処罰されたり解雇されたりする、妄想だか願望が捨てられないの?」

そしたら山ほどの反論が返ってきた。
開口一番
「キミはアメリカでプライベートでの差別発言が問題視されて激震が走った著名人を見たことが無いのか?」

ああ、なるほど。
そういう時は「こんなケースもある」とよそから話をもってくるなりしてでも、兎にも角にも、どうしてでも、是が非でも、自分の願望を現実にしようとするのである。
どんな詭弁を使っても、自分のシンパに都合のいいファンタジーやロマンは実在することにしたいんだなあと思った。
私が笑って「そこまで言うなら、じゃあ人にさせてないで自分もやってみれば?」と言ったら、そのアンサーがこれだった(笑)

「完全に論破されちゃったね。雑魚が弱すぎてゾクゾクするなぁ」

どうですか?
「自分の信じるものは絶対」ってこういうことなんだよね。
強いよ。
ハガネですよ。
何が起ころうと誰が何を言おうと、揺るがず譲らないのである。

私もモチロンそれはわかる。
或るユーチューバーさんがこう言われていた。
「自分の好きな人が、好きなユーチューバーにボクの名前を出してくれた。
ものすごく、ものすごく嬉しかった。
動画配信なんかやっているとアンチもいて、辛いこともあって本気で病みそうになることもある。
だけど今後辛い時はこの激励の言葉を思い出して、噛みしめて頑張ります!!ありがとうございます」


そうですか…
よかったねーと思ったわ。
そんな気持ちは、とてもとても、痛いほどわかる。
それを奪うなんてことは酷いことは私はしたいとは思わない。

ちなみにそう言われたユーチューバーさんは、先日私がファンである人を滅茶苦茶にこきおろしていた人である。
何も知らないのによくここまで言えるなあ?よほど憎いんだなあと思った。
それをBGMにカップラーメンをすすっていたら、シャレを通り越した執拗な侮辱が半端なかった。
人の侮辱に限り、私は匙加減ってものがあると思うけどね…
だから観護せず反論を書いた。

私は自分が好きな人には好きと言う。
そんな気持ちはよく解る。

でもその分他人も尊重しては如何だろうか。
デタラメを言わない限り、私には解らない魅力のある人を好きという人を、私は侮辱したくないけどね。
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