![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/b8/78b4407baf647b3e7bd82880c0632c46.jpg)
動いているのか、動いていないのか。
ハッキリしない潮だった。
潮色は青みがあって、良い感じなのだが…。
潮行きは、南に向かって0.3ノット前後で、流れているように表示されている。
ベイト反応も、良い処と悪い処があって、苦戦する様相を示している。
最初のポイントでは、カマスなどがヒットしてくるのだが、本命と考えているイサキがヒットして来ない。
「何かが食い上げてきますね」
Hさんも、我慢の釣りを強いられているようだ。
時折、竿先がグッと押さえ込まれる、アタリが来る。
しかし、直ぐに針外れに成ってしまう。
近くにいる仲間の船も「アタリが渋いですね」と、苦戦している様子だ。
ポイントを外して、船をゆっくりと走らせながら、ベイトを探す。
時々、凄いベイト反応にが出てくる。
「Hさん、良いですよ」
直ぐに仕掛けを落としていく。
ジグをしゃくり上げると、竿が強く押さえ込まれるアタリが来る。
「来た」
アワセを入れるが、針外れ…。
船の周りで、何かが小さなナブラを起こしている。
Hさんの竿に、アタリが来る。
ヤズの群れだった。
ジグの針が、腹を突き抜けていたモノは、逃がしても死んでしまう。
「煮付けですね」
と、食することにする。
1メートルくらいの、シーラの群れも船の周りに寄ってくる。
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活き鰺を餌にして、直ぐに投げ込むが…。
シーラが、活き鰺に見向きもしない。
「シーラも、やる気が無いのかな…」
「どうしたらいいのか」
考えている間に、風が真東に変わってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/99/280744590aed8d62700e07638f86a6a6.jpg)
ウネリも段々と、高くなってきた。
沖からは、漁船が帰ってくるのが見える。
「もう一流し」
そう思って、ベイト反応の良いところを探して流す。
やはり、ググッと竿先を押さえ込むアタリが来るが、針に乗らない。
真東の風のウネリも、高くなってきた。
「口惜しいですけど、出直しますか」
安全第一で、帰港することにした。