17日の段階で、船を出すのは、諦め掛けていた。
夕方の海を見た時に「意外と波が出ていない」と、感じていた。
仲間と話したときも「明日までは無理かな…」と、考えていたのだが。
夜に、お客様と話した。
「昼前には、南よりの風になるみたいですね。悪くなったら、帰ってきましょう」
そう言う判断で、出てみる事にした。
今日の船出は、午前6時前の干潮が過ぎてからとした。
私が少し朝寝坊したが、6時30分頃には出発。
裸バエを過ぎて、沖に出る。
「少しウネリは残っているけど、大丈夫みたいですね」
ウネリを越しながら、快調に船を走らせる。
今日の狙いは、アカハタメイン。
海の状況は、赤潮がまだ残っている。
赤潮の帯を抜けるときは、船が立てる波飛沫が真っ赤になる。
「いつまで、この赤潮が残っているのですかね」
表面水温を測ると、22度と表示される。
「船釣りには、丁度良い水温なのだが…」
朝間詰めに、少し、ライトジギングをやってみる。
ベイト反応とマッチすると、何かがヒットしてきた。
竿先をバタバタと叩く様なアタリ。
しかし、針掛かりが浅かったのか、外れてしまった。
暫くすると、何か大きな魚のナブラが起きた。
ジグを投げ込むと「食い付いてきた」と、竿にアタリが出たが…。
やはり、外れてしまった。
ブリの様な、サワラの様なナブラだったのだが、残念。
「アカハタに行きましょう」
気持ちを切り替えて、ポイントを移動する。
岸からは可成り離れた、浅いポイント。
浅いところでは、水深は8メートルばかしになっている。
「海底は、ゴツゴツしています。凸凹が激しいです」
釣りを開始して、直ぐに佐藤さんがアタリを捕らえた。
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30センチクラスのアカハタ。
その体色の赤が、綺麗だ。
潮行きは、緩い上り潮なのだが、潮の色は、やや緑色が入り、濁った感じを受ける。
「海底が見えませんね」
濁りがなければ、海底が見えるところが有るのだが。
アタリは、ポツポツと出てくる。
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手の幅で魚を測り、30センチ未満は全て放流する。
「それにしても、今日はアカハタの型が小さい気がしますね」
放流する方が、多い。
「これは、良い型かもしれません」
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メジャーで測ると、34センチと良型だった。
「これくらいのが、連発すると嬉しいですけどね」
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なかなか、型が上がらない。
雲行きが、怪しくなってきた。
南方向の、景色が見えなくなってきた。
「雨ですね」
パラパラと、雨が降り出した。
天気予報の、南よりの風が吹き出す前に、移動する。
「この辺りでも、型の良いアカハタは、出ますよ」
頭だけ見えている、沈み瀬周りの浅いところを流していく。
「来ました」
佐藤さんの竿が、気持ちよい弧を描いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/54/1d618e0804976245c192d149f35912a3.jpg)
「これは、良いですね」
35センチの良型。
合間に、ティップランをやってみる。
イカエギに、大きなイトヒキアジが付いてきた。
海面まで付いてきたが、食い付きはしなかった。
「先に帰るよ」と、仲間から連絡が入る。
仲間の船が見えたのを機に、引き上げる事にした。