日曜日に「出られるなら、時間をずらしてでも」と思い、夜明けに海の様子を見に行った。
海上はウネリがあって、岩場では波飛沫が上がっていた。
お客様に連絡して「やはり、無理ですね…」と、連絡する。
昨日は良くても、今日は悪い。
安定しない天気に、気持ちが迷ってしまった。

日曜日の船着き場には、仲間が船を出す準備をしていた。
「出るの?」
「チョット、出てみようと思って」
「表は、時化てるよ」
「防波堤の内場で、鰺でも狙ってみる。雨が激しくなったら帰ってくると思う」
「気を付けてね」
そんな会話を交わして、私は帰路に着いた。
自宅に帰る前に、再度、海の状況を確認に行く。
土曜日の海を、振り返ってみた。
土曜日の海は、納竿前には上り潮が入ってきた。
私の船ではブリが出て、仲間の船ではイサキが出ていた。
沖から入ってきた上り潮。
この潮目で目撃したモノは、鰯ボールと思われるナブラ。
これに青物が着いていないか、直ぐには動けなかったので気になった。
お客様の釣果をタモに納めて、直ぐに沖合を確認したが、鰯ボールは消えていた。
「何も着いていなかったのかな」
お客様とも、海面の変化を探したが、見当たらなかった。
しかし、船を流しながら、鰯と思われる魚が、海面を跳ねているのは、確認できた。
上り潮が入る前は、船がフラフラと回転して、安定しない潮だった。
餌釣りの仲間も「船がフラフラして、釣りにならない」、嘆いていた。
また、下潮と上潮の流れが違う、二枚潮にもなっていた。
感じとして、大きな渦巻きの中に船があるような感覚を受けていた。
これが、やや流れの一定している上り潮が入った事で、一時的に安定したのかも知れない。
この雨の後も、潮が安定しているかは、分からない。
気になったのは、上り潮が入ったにも関わらず、潮の色は薄い黄緑掛かっていた事。
最近は、水温が21度~23度の間を上下している。
上り潮では有っても、水温が上がるほどでは無いのかも…。
明日、出られたら、直ぐに潮を確認したい。
夕方の海は、ウネリが残っていたのが気になる。