苦節三年、いやもっとかもしれない。やっと、猫の額で見事に開いたコウヤボウキの冠毛を見ることができた。
これから、この冠毛たちは猫の額を離れ飛び立っていくことだろう。止めやしないよ。自由に旅立つがよい。己の気持ちが赴くままに、好き勝手に風に乗って往くがよい。
2018年2月10日から12日まで、狭山市都市緑化植物園ではクリスマスローズ展が催されていた。
2018年2月11日、花の少ない時期とあって、クリローの顔でも見てくるかなどと思い、家人と二人車を駆って緑化植物園へ赴いた。
さほど広くはない展示室に、いろいろな種類のクリローが展示されていた。クリスマスローズ展とは言うものの、実は、展示即売会とでも言うのだろうか、それぞれに値札がついていた。ダメだね、こんな顔見ちゃ、連れてこないわけにはいかないじゃないか。致し方なく、目と目があったダブルの糸ピコティーを連れてきてしまったのである。
四年を経て、自らの株も大きくなり、こぼれ種から発芽して三年目を迎えた苗も、今春、花を付けてくれるまでになった。
早咲きのニゲルなどとは異なり、開花は例年2月末、今年は3月10日過ぎにやっとほころんだというほどに遅咲きの株なのだ。
ところが、今冬はもうつぼみが白い頭をのぞかせている。ひょっとすると、例年になく早くほころぶかもしれないね。
ほんの少しの変化と、冬らしい、もっとも冬らしい土が露出した鉢や坪庭がいまの猫の額の現状なのである。
ともかく、2021年10月26日、出戻りで戻ってきてから二度目の年の暮れ、来年はどんな花と出会えるのだろうかなどと考えながら新しい年を迎える。
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皆さま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。