Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

木を見て森を見ず!?

2022年12月26日 13時45分00秒 | みんなの花図鑑

📷2022年12月17日
北斜面から北西の方向を臨む。山々の名は、不明。
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 2022年12月17日、クリニックを訪れた際に、待ち時間に稲荷山公園の木々を撮ってみた。
 展望台周辺から北西の方向を臨む。ケヤキだろうか、木々の葉が黄や赤の装いを凝らし、今年最後の輝きを見せていた。

📷2022年12月25日
北斜面ってどこにあるの? Googleマップより稲荷山公園の立地を見る。
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 入間川沿岸では川の流れによって形成された河岸段丘からの湧き水を求め、8千年位前から人々が住み始めたという。
 稲荷山公園近辺の入間川河川敷の標高は50mほど、北斜面の展望台辺りは65mほどか。標高差は15mほどもある。ここは、いたって見晴らしがいい。

📷2022年12月17日
展望台のユリノキ。花がらだけが時の動きを見つめているかのよう。
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📷2022/12/17
この文様はどこまで伸長していくのだろう。
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📷2022/12/17
この部分だけ散ることを諦めたかのようだった。
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 鈍色の曇り空に描かれたジオメトリック・パターン。
 小枝に残るユリノキの花がらがナニゴトかを物語るようで、しばらく見つめていた。

 ほんの少し散り残った葉、晴れていて、空が青かったら、もっと綺麗だったのにとちょっと残念に思う。

📷2022/12/17
プラタナスの紅葉もいいものだね。
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📷2022/12/17
茶色に染まった葉と、ちょっと長い柄の実と。
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 稲荷山公園の本園の方へと移動する。ここには、丈の高い木が多い。
 このプラタナスの木でさえ30mを超えるだろう。デッカイものを見るって、気分がとてもおおらかになる。

📷2022/12/17
杉なのか? こっちもデッカイぞ~。
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📷2022/12/17
見るだけでもくしゃみが出そうな構図。
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 木を撮ろうと思ったが、山野草と同様に、こちらの知識もかなり危なっかしい。そこで、Googleレンズの出番となる。しかしねぇ、えっと思うほど真偽の判断も覚束ないのだよ。
 レンズ君は「スギ」と告げた。実は、我が家にも杉の木が1本ある。とある神社の境内に芽生えていた小さな苗をいまは亡き両親が、「御神木の子孫じゃ!」と言って植えたものだ。
 その風貌を基準に見比べると、なんか違うんじゃい! なんて思ってしまう。

📷2022/12/17
こうやって見ると、ツインズの木。名前は知らない。。。
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📷2022/12/17
枝振りのよい針葉樹。でも、名前は知らない。。。
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 レンズはオイヒバとか、ヒマラヤスギとか言ってるけど、ごめんなさい、名前はわかりません。
 双子の木が面白いから撮ったようなもんだし、枝ぶりのよさにほだされて撮ったようなものなのである。だから、名前はわかりません。ごめんなさい。

📷2022年12月17日
これならわかる。桜、ソメイヨシノなんじゃない。
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 粋な計らい! 周囲にはかなり空間がある。いいよ、花の季節は。
 高さといい、幅といい、申し分ない。一本桜感が十分に楽しめるんだ。
 
📷2022/12/17
桜の冬芽。まだまだ固い。
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📷2022/12/17
さまざまな歴史を垣間見てきたであろう古木が多い。
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 稲荷山公園は桜の名所である。春、西武池袋線稲荷山公園駅を降り、すぐ目の前にある正面ゲートをくぐると右に左にソメイヨシノが咲き乱れている。
 この桜は、周回路を右へと辿った北側のゾーンに植えられている。

📷2022年12月24日
コゴメウツギの葉、先が尖り、左右の葉元が翼状に小さく膨らんでいる。モミジイチゴの葉のようでもある。
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 まだまだたくさんの木々を撮ってきたのだが、見ている分にはいいのだが、名前のわからない木が多い。これは何? なんて画像が続くのも興ざめだろう。
 最後に、黄葉が目を引く灌木を一つご紹介しておこう。コゴメウツギである。バラ科コゴメウツギ属の落葉広葉/低木で、5月頃には名前の通り、花茎4~5mmの黄白色の五弁花を多数つける。そして、秋が深まると、ご覧のように黄葉の姿も見せてくれるというわけだ。

「Some people cannot see the wood for the trees.」――木を見て森を見ない人もいる。
「L’arbre cache souvent la forêt.」――木はしばしば森を隠す。


「木を見て森を見ず」の語源は、西洋に端を発するという説がある。そのいずれもが、「小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえ」ということになる。
 木の名前など小さなことに拘泥せず、その見たままの姿に感興を覚えようと言われているような気がする。
 物事は見る人の視点によってさまざまに変わるのだと、諭されているようにも。
 僕が現役の頃、「複眼の~」といった書籍のタイトルが流行った覚えがある。いや、いや、トンボじゃないんだからと揶揄した覚えがあるのだが、多角的、多面的に物事を見ることによって見えないものが見えてくることがあるのかもしれない。
 まぁ、木を見て名前も満足に答えることができないモノが、事新しく言うべきことじゃないかもしれないけど・・・。


コメント (4)
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