炎暑の朝、という訳ではない。数日前から比べると、いく分過ごしやすいのではないだろうか。朝のうちだけは・・・。
出掛けに、猫の額で咲いている花、レンゲショウマを撮っておく。
この子はとても色白のようだ。一般的に、外花被(萼片)に囲まれた内花被(花びら)の先端は薄紫色に染まるものだが、とにかくうす~~~く白と言ってもいいくらいだ。色の白いは七難隠すという。仏教では、「人の世に起こる七種の禍」のことを七難という。この子が、すべからく禍を払ってくれるといいのだが。
まず、平野の森に忽然と現れたツリガネニンジンの様子を見に来た。なんと、草丈は1メートルほどになっていた。咲くには、まだ2週間ほどの日数を要するだろう。
周囲にはフタリシズカやら、ホトトギスなどが繁茂している。前者はどうだか知らないが、後者は人に手によって植えられたものではなかろうか。そう、ツリガネニンジンにも、そんな印象を受けた。
平野の森を後に、S台中央公園へと向かう。南側の進入路から森へと入ると、オトギリソウが咲いていた。
この花の命名の背景には、あの忌まわしい伝説があるとされる。
花にもところどころに見られるが、とくに葉に顕著な黒い油点が見られる。これが、鷹匠の兄に惨殺された際に飛び散った弟の血であるとされているのだが・・・。
ここにも、30㎝足らずのツリガネニンジンらしき個体が一株棲息していた。
数年前には、それとわかる個体がかしこに確認できたが、いまはこれだけ。見つけられないだけなんだろうか?
ツリガネニンジンに代って、昨年あたりからダンドボロギクらしき個体が勢威を増している。
誰もがそうだと思うが、叶うならば末永くツリガネニンジンがツリガネニンジンのまま、ここで相見えることができればいいのだが。
おっ、6時を回ったようだ。今日は、洗濯機を回しただけで家を飛び出してきた。まだ、朝やらなければならないミッションが数多く残っている。さっさと帰ることにしよう。
行き掛けの駄賃ではないが、せっかく出会った花を撮らない訳にはいかないね。
キカラスウリが猛威を振るっている。だが、しばらく探したのだが、雌花に出会わない。どうした訳なんだろうか。
いつぞやつぼみを撮ったヤノネボンテンカ(タカサゴフヨウ)がいくつか咲いていた。微妙に和洋折衷のイメージなんだな、この花。
我が家に辿り着き、いつものミッションをこなす。1時間ほどか。
ベランダに出ると、クガイソウが窮屈そうだったので鉢増しした。一度チャレンジしたのだが、なぜか挫折。今回は二芽発芽したが、一株だけ花を穂見せてくれた。