HiroKen花さんぽさんの「野山に自然に咲く花のページ」を愛読している。
「ユキワリイチゲ」の項を拝見すると、冒頭に「関東地方では見ることができない花。」とある。自生地がないということか。
2023年3月に、みん花時代からいろいろとご教示いただいていた〝しいちゃん〟から、レンゲショウマなどたくさんの山野草に混じってユキワリイチゲをお送りいただいた(二枚目の画像中段右側)。すでに葉が萌していたが、その年、花は見ることができなかった。
その後、春のうちに坪庭の一角に植え替え、2024年度のスプリング・エフェメラルが舞う姿を期待していたのだが・・・・・・。
ユキワリイチゲは、夏の声を聞くと地上部は姿を消す。そう、スプリング・エフェメラル(春の妖精)なのだ。
秋も深まる頃、どんな春の妖精よりも早く頭をもたげ始める。
年が改まる2024年1月には花が見られるのではと期待したが、残念ながら、花を見ることは叶わなかった。
ここで、HiroKen花さんぽさんの「関東地方では見ることができない花。」という言葉が脳裡を過ぎる。
まもなく2024年の幕が下りようかという頃、昨年と比べて増えもせず、減りもせず、律儀に同じ範囲に、同程度の葉を茂らせていた。
昨年の二の舞いかななどと思いながら、それでも懲りずに、花咲く姿を脳裡に描き、春のその日を待ち焦がれていた。
願いが届いたのか? 雨上がりの朝、見たことのない物体が坪庭の一角に出現した。
周りを囲む総苞葉(?)から顔をのぞかせるその姿をなんと形容すべきか? ひと頃、一斉を風靡したメキシコサンショウウオ、その姿に似ていないことはない(個人の感想だが)。これっ、いわゆるつぼみってやつだよね。たった一つだけど。
察するに、これからするするっと花茎を伸ばし、花咲くときを待つのだろう。早く、そんな姿を目の当たりしたいものだと思う。
昨年6月24日、とある肉屋の軒先に「七福神:どうぞお持ち帰りください」との紙が貼ってあった。買い物の後、それではと、2つほどいただいてきた。多肉にはあまり興味がないのだが、名前に惚れた。なんてったって、「七福神」なのだから。
ほとんどほったらかしなのだが、意外と成長が早い。さて、冬の寒さはどうであろうと危惧していたが、今のところ大丈夫なようだ。
久しぶりに写真を取ろうと思ってかがんで覗き込んだら、なんと子株が一つ育っていた。そう、七福神が子をなしたのである。
「こいつぁ春から縁起がいいわぇ!」と、お嬢吉三の台詞を漏らし、R9に収めた次第。
もうだいぶ以前、「みん花」時代のブラ散歩でお世話になったお花畑のおばちゃんからいただいたもの。
いっとき、鉢で楽しんだ後、増えるというので犬走りに植えておいた。それが、一向に増えないのである。それではと、昨年初に、玄関脇の小庭に植え替えた。
やっと安住の地を見つけたとばかりに、テラテラと黒光りする葉を茂らせて年を越し、やる気満々の体でほふく茎を伸ばそうとしている。
迂闊であったが、アジュガが常緑であることを初めて認識した次第である。