今日3月6日から二十四節気のうちの啓蟄(けいちつ)、七十二候のうちの第7候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」となる。
冬籠りしていた虫なども、春の陽気を察知し、蟄(かく)れていた穴の戸を啓(ひら)いて地上へとお出ましになる。
早速、テントウムシが二年目となったアケボノソウの幼葉の上にしがみついて、何やら画策しているようだったので、ピンセットで摘まんで裏の藪へとお引き取り願った。
このところ、坪庭にもいく分か変化の兆しが見て取れる。中央に、ちょこんと顔を出したのはコシノコバイモ(越の小貝母、ユリ科バイモ属の多年草)である。
昨年、花後に地植えとしたものだが、つぼみが見えてくるまで、さて、これは何だったかとしきりに首を捻っていたものである。
いや、実のところ、鉢植えで調子が悪くなると、エイヤーとばかりに所かまわず地植えとしてしまうという悪癖がある。こんな調子だから、どこに何を埋め込んだかなど、とんとわからずに首を傾げることとなるのである。
アネモネ・シルベストリス(Anemone sylvestris)である。キンポウゲ科イチリンソウ属の多年生植物で、一般的な花期は4月~6月頃とされている。
やたらと込み入っている新葉の森に分け入ると、もう小さくて白い球状のつぼみを見ることができる。
先日、鉢物のカラスバリュウキンカの花をご覧に入れた。こちらは、地植えのものである。
あちらこちらとほじくり返したり、鉢物の土を小庭にぶちまけたりしているので、思いがけない所で予期せぬ花に出会うことがある。
カラスバヒメリュウキンカなどもその一つなのだが、陽当たりがいま一つなのか、こちらはまだつぼみのままである。
ある方に、「庭や鉢花のお写真に、雑草の一つも写っていない。お手入れがよろしいこと。」などと褒められた。
しかし、大きな勘違いをなさっていらっしゃるようである。花の手入れが良いのではなく、写真のトリミングが巧妙なのである 汗
おおらかな顔をして写っているのは、猫の額に繁茂する雑草たちだ。路傍の雑草とは異なり、どこか品がある 笑
そう、この子たちも意外とかわいい花をつけてくれる。もちろん、その時が至れば、迷わずシャッターを切ることは言うまでもない。
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