Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

ムラサキセンブリの種を採る

2022年01月10日 11時50分20秒 | みんなの花図鑑
  📷2022年1月9日
  鉢で育て、地植えにしたムラサキセンブリ。
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 ムラサキセンブリのことだが、鉢植え組からの種の採種はあまり芳しいものではなかった。
 と言うより、ほとんど採取できないまま枯れ朽ちてしまった。

 右画像が地植えにしたムラサキセンブリなのだが、まだ今生に思いを残したままであるかのように、下部の方には紫の色合いを留めている気配さえ見える。
 どうも、まだ種を採取するには早過ぎるように思うのだが、試し採りをしてみた。

 頭頂部を手折り、蒴果の部分を逆さにして紙の上で軽く振ってみる。
 おっ、1ミリなど到底ないであろう黒い球形の種が、ぱらぱらといくつかこぼれ落ちた。
 それではとばかりに、莢の辺りを親指と人差指とで揉みしだいてみる。
 眠りを邪魔されたことを咎めるように、またいく粒かが勢いよく転がり落ちる。
 しかし、決して、多いとは言えない数だ。

 蒴果からひょいと飛び出ている子房が見えている。
 まだ若さが感じられるほどに色づきのよいものさえある。
 これではまだ早過ぎる。全体が干乾びて、先端が開くか開かないくらいが頃合いなのだろう。

  📷2022年1月9日:蒴果から転がり落ちたムラサキセンブリの種。

 もちろん、いくら少ないとは言え、せっかく採取した種なので無駄にはしないよ。
 四号ほどの鉢を用意し、大輪の花(?)を咲かせることができるよう山野草の用土にソフトシリカのミリオン等々を混ぜ、パラパラと播種しておいた。

 この種が発芽せずに終わっても、昨日ご覧に入れたロゼット状の苗である。
 あの苗だって、順調に育ってくれるかどうかわかったものじゃないけれど、曲がりなりにもバックアップがあるってことは気が楽なものだ。










 このところ、花らしい花のない投稿が続いている。本当に、華のない画面構成だ。
 そんな折も折、あのOneDriveが、「これが君が撮った5年前1月10日の写真だよ!」なんて、お節介にも知らせてくれた。
 折角なので、同年2月22日に撮った「元日草(福寿草)」の花を添えて、往時を懐かしんでみたい。
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 📷2017/1/10:路傍にて
 フユシラズ(冬知らず:キク科キンセンカ属)
 📷2017/2/22:狭山市都市緑化植物園
 元日草:キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草
 
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山野草 冬を越す姿・春を待つ姿

2022年01月09日 15時24分29秒 | みんなの花図鑑
  📷2022年1月9日
  チングルマに冬芽らしきものが。
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 新芽を挿したチングルマが根付き、紅葉さえ見せてくれた。
 いまはもう茶褐色に枯れ果てた姿を鉢上に晒しているだけと思ったのだが、その頭頂部、冬芽が見えていないだろうか。
 丈はまだまだ小さい。5cmをちょっと上回る程度だろうか。

 先日もご紹介した通り、親木の方はあまり塩梅がよくなさそうだったので、地植えとした。

 果たして、まだ血が巡っているのだろうか?
 花を咲かせようとの意欲があるのだろうか?

 いまは黒々として寂びた姿のみをとどめているだけで、芽らしきものも見当たらない。

 そんな訳で、今年はこの挿し芽にした末裔たちが花を見せてくれると嬉しいのだが。

 ムラサキセンブリが、厳冬の最中、ロゼット状の姿のまま生きている。
 あるものはそのいく葉かを枯らし、またあるものはその一部に緑を残しつつ生きている。

📷2022年1月9日:ロゼット状の姿のまま春を待つムラサキセンブリ。

📷2022年1月9日:ムラサキセンブリだって十草十色なのだよ。

 ヒメシャガに春の息吹が見られた。
 こちらは白だったか、青だったか。
 猫の額に移り住んで四年目、今年も花 期待してるからね。

📷2022年1月9日:ヒメシャガはいいよ。小振りで、なんとも可愛さが香るのだよ。

 淡いブルーの五弁花が印象的なチョウジソウ、この子もまだ深い眠りの中にいた。
 もう4~5年になろうか、この坪庭の隅っこを安住の地と定めてから。
 生えるがまま、何の手入れもしてやってない。だいぶ込み入ってきたね。
 今年の花後、ちょっと手を入れてやろうか。

📷2022年1月9日:変わった姿をしているでしょう。これがチョウジソウの冬芽なのだ。

 小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)から散逸したとされる植物の一つに、コゴメイヌノフグリがある。
 本草は、地中海沿岸を中心に南ヨーロッパにかけて広く分布すると言われるオオバコ科クワガタソウ属の一年草とされる。
 三年ほど前だったか、入間川河畔を散歩中に見つけ、その一群れを摘んできた。
 純白の小さな花が目を奪う。まっ、所詮、雑草としか思われていないのか、その存在すら知らぬ人も多い。

📷2022年1月9日:あのオオイヌノフグリ同様、半端ない繁殖力がある。
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坪庭に、ラピスラズリの玉が二粒!?

2022年01月07日 11時26分23秒 | みんなの花図鑑
 ラピスラズリの玉が二粒、葉陰に隠れるように潜んでいた。

📷2022年1月4日:坪庭にて。(クリックすると大きな画像が表示されます。{戻る}ボタンを押すと元のページに復帰します)

 自然は秀抜なる芸術家のようだ。
 この草は、ジャノヒゲ、あるいはリュウノヒゲと呼ばれる。キジカクシ科ジャノヒゲ属に分類される常緑の多年草である。
 そう、これが今回のアーティストの名だ。
 これほど見事な色に染まるなんて!
 どんな化学反応が起これば、こんな群青の空の色を身に纏うことができるのだろう。不思議以外の何物でもない。

  📷2022年1月6日
  葉を落とした木が、まるで魚の骨のようだ!
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 猫の額で拾った色らしい色は、このジャノヒゲの実だけであった。
 これだけじゃ仕方がない。
 篭もってばかりいないで、ちょっと街に出てみようかな。
 まだ、初詣も済ませていない。
 神社にはいろいろな頃合いを見計らって行くつもりだが、取り敢えず(失礼かな)菩提寺・天岑寺に詣でよう。

 入間川地区の貸し農園付近、かなたに見える保育園の敷地にメタセコイヤの姿があった。

 年末、正月用に鯛を捌いた。
 某(長崎)漁連から送ってもらったのだが、想定していたよりよほど大きかった。
 久しぶりに三枚おろしに挑み、見事に捌き切った(あくまでも、自分的にはだけどね 汗)。

 葉を落としたメタセコイヤを見たとき、実は、その鯛の骨を思い出したんだ。
 どう、系統樹のようでしょ。
 あるいは、フィッシュボーンチャートかな。
 いずれにしても、自然ってやつは類稀なるアーティストだね。その造形美に見惚れちゃったよ!

 📷2021/12/30:某漁連から取り寄せたタイ。
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 📷2021/12/30:そこそこ捌けるんです<( ̄- ̄)>。
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 天岑寺に行く途中、野には春の草が。サンガイグサという別名を持つ、シソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草であるホトケノザが車座でおしゃべりをしてた。

📷2022年1月6日:野辺にはホトケノザがおしゃべりしてたよ。
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 桜の木の冬芽もまだまだ深い眠りの中のよう。
 寒風を寄せ付けぬため、まだまだしっかりと身繕いを整えたまま。

📷2022年1月6日:身繕いもしっかりと。
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 11月23日に訪れた折、まだころんとしたつぼみだった境内のロウバイにはいく分変化が見られた。
 そこここに解けた姿が散見され、そのちょこっと小首を傾げるような素振りが、まるであとに続くモノたちにその場の雰囲気を伝えているようだったよ。

📷2022年1月6日:そっと気配を見計らうような仕草が可愛い!
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千両、万両をも凌ぐ億両の秘密

2022年01月03日 10時21分19秒 | みんなの花図鑑
  📷2022年1月2日
  たった一本の千両で正月を迎える
 (クリックすると大きな画像が表示されます。
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 榊を買いに花屋を訪れた。
 正月用の榊には、松が一枝添えられている。

 何が添えられるかは、地域によって異なるようだ。
 京都の花屋では、松竹梅が添えられるという。南天や水引などを添える地域もあるとか。

 榊、サカキは、ご存知の通り、サカキ科サカキ属の常緑広葉樹である。
 一般的に、本州中南部(茨城県~石川県)以西に分布すると言われている。
 そこで、関東地方以北では、ツバキ科ヒサカキ属の常緑広葉・低木である姫榊(ヒサカキ)をサカキと称して用いることが多い。
 サカキはサカキであるにも関わらず、上記のような事情から、「本榊(ホンサカキ)」とか「真榊(マサカキ)」などと呼んで区別されることもある。
 これは、サカキにとって屈辱以外の何物でもない。

「僕は “榊” であって、“本榊” でも、“真榊” でもないのだぁ~~~っ」

なんていう悲憤の肉声が聞こえるかのようだよ。

 もっとも、私どもの地域でも本榊が店頭を飾ることも珍しくない。
 今回も、その本榊に松が添えられたモノを購入し、店を後にしようと思ったのだが・・・。

 店の奥に、千両がたくさん飾られていたのが目に入った。

「おっ、鶴首に一本飾ったら面白そうだな!」

 そう思い、2本贖い、2本ある鶴首にそれぞれ挿して玄関と居間に飾った。

 さて、この “千両” の “両” であるが、計数貨幣であった江戸時代の金貨の価の名称である。
 植物の世界、特に樹木には、この “両” を冠した名前がいくつもあり、いずれも縁起の良い「金生樹」とされている。そう、この子たちを飾って置きさえすれば、大判小判がザックザク ザックザク🎵 という訳だ(あっ、念の為に申し上げておくが、飾ったからといって誰もが大金持ちに成れるわけではないということだけは肝に銘じておいて欲しい 笑)。
 では、手元に画像があるものはそれを添えて、金生樹を手短に列挙してみよう。

●一両:アリドオシ(蟻通、有り通し)
 アカネ科アリドオシ属の常緑低木。
「地方によってはセンリョウ(千両)、マンリョウ(万両)とともに植え、「千両万両有り通し」と称して正月の縁起物とする」(by Wikipedia)

●十両:ヤブコウジ(藪柑子)
 サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑広葉・低木である。日本では北海道から九州まで、さらに東アジアに分布する常緑の小低木。7~8月頃白い花が咲き、秋に赤い実をつける。
 より樹高の小さい屋久島ヤブコウジ、斑入り種などの亜種がいくつか存在する。

📷2016年12月2日:自庭にて

📷2016年10月28日:屋久島ヤブコウジ。埼玉県狭山市都市緑化植物園にて

📷2016年2月5日:斑入りヤブコウジ。花はつくが実はつかないとされている。これは偽実である。

●百両:カラタチバナ「唐橘」
 サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木。
 日本原産の植物で、7月頃、10個ほどの白い花を下向きにつける。その実は、11月頃に赤色に熟する。

●千両:クササンゴ「草珊瑚」
 センリョウ科センリョウ属に属する常緑小低木。
 6~7月頃、穂状花序をつけ、冬に5~7ミリほどの真っ赤、もしくは黄色の果実をつける。

📷2017年11月1日:通りすがりの路傍にて

📷2016年10月28日:黄色の実をつけるキミノセンリョウ。通りすがりの路傍にて

●万両:ヤブタチバナ「藪橘」
 サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木。
 7月頃、小枝の先に白色の花をつけ、その蒴果が10月頃に赤く熟す。こちらも、白実や黄実の品種が存在する。

📷2018年1月15日:通りすがりの林縁にて

📷2016年12月7日:埼玉県所沢市中富・多聞院境内にて

●億両:ミヤマシキミ「深山樒」
 金生樹の中でも一際目を引くのは、このミヤマシキミである。なんてったって、億両だからね 笑
 ご存知の通り、雌雄異株で、ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木である。
 本州から九州の山地に見られる自生種は、3~5月頃、白色の香りのある花を多数つけ、12月~翌年2月頃に赤く熟した核果を見ることができる。

 実はね、シキミ(樒)のことなんだけど、毒があって「悪しき実(アシキミ)」と呼ばれていたのだが、その「ア」が取れて「シキミ」となったという説がある。
 そう、シキミ(樒)自体は、植物界で唯一劇物指定されている猛毒の持ち主だっていうじゃない。
 東京都福祉保健局のHPによると、全草が有毒なのだが、誤食部位として特にその実をあげている。中華料理などで使われる大茴香 、そう、八角に似ているだって。
 毒成分として、アニサチン、イリシン、ハナノミンなどを含み、とりわけアニサチンは植物由来の毒として最強のものの一つなのだとか。
 そう、このミヤマシキミもアルカロイドのシキミアニンを含み、全草有毒なのだよ。怖い、(ノll゚Д゚llヽ) だから、取り扱い注意商品だよ。
 上述の通り、ミヤマシキミは日本の山野に自生するわけだけど、この画像はスキミア・ルベラとかいう品種かな。もちろん、この子もミカン科ミヤマシキミ属だけど、いまだこの子の実は見たことがない。。。

📷2016年3月15日:通りすがりのお宅のお庭にて

📷2017年4月7日:埼玉県所沢市・多聞院境内にて(上記画像とはちょっと印象が異なる)
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神が仰せ付けた猫のお役目とは?

2022年01月01日 13時45分00秒 | みんなの花図鑑
  📷2022年1月1日
  その年の干支を高天原から現し世へと導くのがネコのお役目
 (クリックすると大きな画像が表示されます。
 {戻る}ボタンを押すと元のページに復帰します)
 遠い、遠~~~い昔のことであったとさ。

 一匹の猫が干支に選ばれなかったことで気を病み、何事も手が付かず、日々臥せっていたという。
 その猫は神使(しんし)となることを切望し、長きに渡って小さな徳を積み重ねてきたのだが、その願いが叶うことなく選からもれてしまったのだ。

 そんな猫を哀れんだか、神は一年に一度、とても大切なお役を申し付けたのだという。
 それが、年の初めに間に合うように、その年の干支を高天原から現し世へと遣わせる役目であった。

 そのお役を仰せつかってからというもの、猫は幾年(いくとせ)となくその役目を全うすることに励んでいるとのことであった。
 椿のつぼみたちも、一所懸命お役目に精を出す猫の姿を見守りながら、「がんばれよ~」と優しく囁くのであった。

 どんぴんからりん、すっからりん。

 あはっ、花のネタがないので、つぼみのままの椿にかこつけてこんなおはなしをひねりだした次第 汗

 干支の寅さんは、「彫刻家 三枝 惣太郎 作 伝統美術工芸品「ひぞっこ」」である。

  📷2022年1月1日:彫刻家 三枝 惣太郎 作 伝統美術工芸品「ひぞっこ」。猫さんは、茨木県笠間市の工房から連れてきた。

 ちなみに、昨年の干支も同氏作の丑さんだったが、ご覧の通り、やはり猫さんに導かれて猫の額にやってきたものである。

            📷2021年12月23日:こちらの丑さんも三枝 惣太郎 作

 椿であるが、真っ白な花をつける。35年ほど前、こちらに引っ越した折に盆栽にしようと思い買ってきた苗である。
 そう、あえなく挫折し、鰻の寝床状の小庭に植えてほったらかし。それでも、季節ごとに忘れずに咲いてくれている。
 そんなやつを一枝手折って挿しておいた。

  📷2022年1月1日:いまとなっては、品種名さえ忘れてしまったが・・・

 昨年12月1日の日記でニリンソウの萌芽の話をした。そう、厳寒の冬へと向かうこんな時期に、何を間違ったのか芽が萌え出てきたのである。
 いや、内心ではそのうちへたり込むであろうと思っていたのだが、いまでもなんとか持ちこたえている。
 いち早く花が、なんて虫の良いことは考えないではないが、それは無理なことなのだろうなぁ。

  📷2022年1月1日:萌え出たニリンソウの葉。現在は、ビニ温暮らし 笑
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