📷2022年4月14日:春だね。ニワトコの花が咲いていた。えっ、ここに、こんな木、生えてたっけ?
4月14日朝、雨だと思っていた。落ちてはいないものの灰色の雲が低く垂れ込めている。それでも、午前中は持ちそうかな。
そこで、ほんの少しブラ散歩。家を出て、北へと向かい、平野の森の北縁につけられた小路を辿る。
おや、こんな所でニワトコが花を付けていた。まだ、1mに充たない幼木だ。スイカズラ科ニワトコ属の落葉広葉・低木、生薬名"接骨木(せっこつぼく)"といい数々の効能があるのだとか。泡立つように咲く小さな花々、なかなか印象的なものである。
📷2022年4月14日:ソフトクリームの如く泡立つように咲く花、美味そうでもある。
この北縁で森が切れる。周囲に家々が満ちてくる。此岸と彼岸を分ける、そんなボーダーを暗示するかのように、ここにはキバナオドリコソウが群れている一角がある。
北縁の踊り子は、森の静寂と街の喧騒の狭間に生きていた。
📷2015年8月24日:キバナオドリコソウ、花はもちろんだが、葉っぱも味わい深いのだよ。
北縁の踊り子の隣りでは、如意菫(ニョイスミレ)が友人たちとブレックファスト・ティーを嗜んでいた。
彼女たち、葉の一枚一枚は幅3cmほどなのだが、花は1cmにも充たない。なんかとてもアンバランス。それでも、皆で語り合う姿はなんとも微笑ましい。
📷2022年4月14日:如意という仏具が名の謂れ。一般的には、ツボスミレなどとも呼ばれる。
北縁の小路を抜けて南進し、森へと向かう。
先日ご覧に入れたチゴユリ、どのような変化が起きているか楽しみだ。
株もかなり増え、咲き進んでいる様子が窺えた。なかには、眩しき花を2つデコレート、確乎と生きる個体もそこここに見られる。
📷2022年4月14日:松江の花図鑑には、「茎の先に白色の花が1〜2個斜め下向きにつく」とある。この姿、別に珍しいことではない。
さほど広い森ではない。深部まで行かなければ7~8分もあれば遊歩道を一周できる。タイムトライアルになるけどね(もっとも、北寄りの方は結界が張られ入ることもかなわないのだが)。
森の東側を歩いてみる。ほらっ、ここにもキンランやフタリシズカが潜んでいた。まだ、旬にはほど遠いかな。
📷2022年4月14日:キンランも、フタリシズカも、まだまだ大人になりきれない幼さを宿していた。
おや、このフタリシズカは三本の花穂を貯えているようだ。長ずると、なかなか姦しい存在になりそうだね。
📷2022年4月14日:花穂が三本見えるでしょ。二人とはいうが、花穂の数は多かったり少なかったりまちまちだ。