昨秋、播種し、芽生え、冬越ししたパクチーである。 時が移ろい、ハボタンも遷移した。 パクチーが人気だ。専門店まであるという。パクチーをこよなく愛する“パクチスト(パクチニスト)”なる美食家も存在するという。 昨年、あやかったわけではないが、播種して食してみた。好んで食べようとは思わなかったが、種を取り、その種をまた播種しておいたのだ。 ハボタンは伊予の国からの到来ものだったが、いま、花穂が伸び、花開こうとしている。 何度かチャレンジして挫折してしまった採種、リベンジしてみようと思う。 花の大小には関係ない。蕊美人が存在する。フェイジョア、ヒペリカム、ギンバイカ(マートル)、・・・、等々、あげればきりがない。数の多寡だけじゃない。カリガネソウのくるっと湾曲した蕊(雌しべ&雄しべは4本)だって見応えあるよね。 猫の額にだって蕊美人の一人や二人、いや、もっとかな、鎮座ましましているのだよ。 まぁ、いま咲いている中ではティアレラとか、ハルトラノオとかかな。 もうしばらくすると、ゲンペイシモツケも咲くだろう。そう、赤、白と咲きわけるシモツケだ。こちらは、折を見てまた投稿させて頂きたい。 📷2022年4月2日:純白の花糸、その上に桜色、ベビーピンク、赤白橡(あかしろつるばみ)など、微妙に異なる色を伴って葯が乗っている。
📷2022年4月2日:こちらの葯は、杜若色(かきつばたいろ)、牡丹色、滅紫(けしむらさき)などのバリエーションかな。
朝陽を浴びて茜色に染まるベニバナショウマ。透き通るような葉がなんとも愛おしい。 もちろん、ずーっとこのままの色を保つわけじゃない。時期が来れば、ちゃんと緑色に遷移していく。 すると、花穂が伸びてきて、今度はその花穂が真っ赤に染まっていく。 📷2022年4月2日:ベニバナショウマという名札が気になりお越し願った。アスチルベのリズム&ブルースに似ている。
植物は、驚くほど遷移する。 生態学用語の「植物遷移」のことではない。ここでは、「ある状態から別の状態へ変化する」ほどの意味で使っている。 ムサシアブミである。そう、根曲がりだけのような姿で地上に現れたムサシアブミが、忙しなく羽化の準備に励んでいるのだ。 📷2022年4月2日:左が猫の額に来て3年ほどの株。右がすでに羽化した若い二年目の株。そう、君たちはもう空も飛べそうだね。
植物たちからの戒め:いまある姿が明日もそのままだと思っちゃだめだよ。どうあるべきか、どうありたいのか、かくあるべき姿に生まれ変わることだって不可能じゃないってこと。 |