Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

私たち、離れて撮られても凄いんです!

2022年04月16日 14時41分35秒 | みんなの花図鑑

📷2022年4月16日:山野草に興味を覚え始めた頃に訪れた先達の方に頂戴した。思い出の一品かな。

 坪庭の片隅に、赤蜻蛉のようなニホンサクラソウが棲んでいる。
 いつもひょろりとした花茎を伸ばし、あっちに寄り掛かり、こっちにかしがりながら咲いている。
「おや、だいぶ年代物の簾だね!」だって、余計な所は見てほしくないな。
 とは言うものの、電信柱隠しのために巻いたのだが、それ自体がだいぶ荒んできたね。
 はい、はい、そろそろ変えどきってことね。承った。手配しておこう。

📷2022年4月16日:熟成期を迎えたかな。葉の勢いが凄いんです。

 タンチョウソウ、ずいぶんと花期が長いものである。まだまだ壮健とばかりに咲き誇っているが、葉の勢いがのしてきた。
 鬱蒼とでも言ったらいいのか、花をも包み隠さんばかりに茂ってきた。見ていて小気味がいいほどだ。

📷2022年4月16日:ニリンソウ 銀盃、綺麗なだけじゃなく、結構強くもあるんです。

 峠は越えた感があるニリンソウ 銀盃だが、それでもしっかり背筋を伸ばして明日を見つめている。
 この勢いで蔓延ると、猫の額の坪庭は程なく彼女たちに乗っ取られてしまいそうだ。

 ベランダの住人たちは鉢植えだから、アングルが自由になる。だから、寄って撮ることが多い。

📷2022年4月16日:勿忘草は白や黄色の目が命。ここがくっきり撮れていればなんとか見られる写真となる、はず。

 それでも、今日のテーマは「離れても・・・」と言うことだから、日頃マクロで撮ることが多い勿忘草だって離れて撮る。

 そう、瀕死の状態だった都忘れだが、鉢増しして様子を見たら、しっかりとつぼみを貯えてくれた。

📷2022年4月16日:あっちに移し、こっちに移ししていたら、品種がなんなのかわからなくなってしまった。どうも、白花のようだけど。

 南に面したベランダは、病んだ植物たちの療養所でもあるかのよう。
 都忘れの恩返し―― ほどなくこの子も咲いてくれ、乱によって佐渡に流された順徳帝を慰めたように、花見る人の心を安らぎで満たしてくれることだろう。

📷2022年4月16日:世代交代? 一番花が萎れ、二番花も盛りを過ぎ、その裏に新たなつぼみが育ってる。

 クリスマスローズがまたつぼみを見せている。今年は、ずい分長く咲いてくれているのだ。
 たった一鉢だったダブル咲き(八重咲き)糸ピコティーだけど、地植えで10株ほどになっている。
 地植えスペースはもういっぱいいっぱいなのだから、このダブルは鉢増しして年を越してもらおうと思っている。

 おや、このクリスマスローズの画像の左側、チドリソウが写り込んでいる。これも、「カネコ種苗 ジェーガーデン KS300シリーズ(草花) No.320 ミックスフラワー ハイタイプ」に入っていた花の一つなのだ。
 では、ここだけは寄って撮ってみようかな、チドリソウの頭頂部。
 ここまで来たら、きっと咲いてくれるよね。

📷2022年4月16日:キンポウゲ科コンソリダ属(ヒエンソウ属)の越年草、ヒエンソウとも呼ばれる。千鳥なのか、燕なのか、はっきりして欲しいね。

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ニワトコの花に春を思い ツインズのチゴユリに生命の眩しさを想う

2022年04月15日 19時50分05秒 | みんなの花図鑑
📷2022年4月14日:春だね。ニワトコの花が咲いていた。えっ、ここに、こんな木、生えてたっけ?

 4月14日朝、雨だと思っていた。落ちてはいないものの灰色の雲が低く垂れ込めている。それでも、午前中は持ちそうかな。
 そこで、ほんの少しブラ散歩。家を出て、北へと向かい、平野の森の北縁につけられた小路を辿る。
 おや、こんな所でニワトコが花を付けていた。まだ、1mに充たない幼木だ。スイカズラ科ニワトコ属の落葉広葉・低木、生薬名"接骨木(せっこつぼく)"といい数々の効能があるのだとか。泡立つように咲く小さな花々、なかなか印象的なものである。

📷2022年4月14日:ソフトクリームの如く泡立つように咲く花、美味そうでもある。

 この北縁で森が切れる。周囲に家々が満ちてくる。此岸と彼岸を分ける、そんなボーダーを暗示するかのように、ここにはキバナオドリコソウが群れている一角がある。
 北縁の踊り子は、森の静寂と街の喧騒の狭間に生きていた。

📷2015年8月24日:キバナオドリコソウ、花はもちろんだが、葉っぱも味わい深いのだよ。

 北縁の踊り子の隣りでは、如意菫(ニョイスミレ)が友人たちとブレックファスト・ティーを嗜んでいた。
 彼女たち、葉の一枚一枚は幅3cmほどなのだが、花は1cmにも充たない。なんかとてもアンバランス。それでも、皆で語り合う姿はなんとも微笑ましい。

📷2022年4月14日:如意という仏具が名の謂れ。一般的には、ツボスミレなどとも呼ばれる。

 北縁の小路を抜けて南進し、森へと向かう。
 先日ご覧に入れたチゴユリ、どのような変化が起きているか楽しみだ。
 株もかなり増え、咲き進んでいる様子が窺えた。なかには、眩しき花を2つデコレート、確乎と生きる個体もそこここに見られる。

📷2022年4月14日:松江の花図鑑には、「茎の先に白色の花が1〜2個斜め下向きにつく」とある。この姿、別に珍しいことではない。

 さほど広い森ではない。深部まで行かなければ7~8分もあれば遊歩道を一周できる。タイムトライアルになるけどね(もっとも、北寄りの方は結界が張られ入ることもかなわないのだが)。
 森の東側を歩いてみる。ほらっ、ここにもキンランやフタリシズカが潜んでいた。まだ、旬にはほど遠いかな。

📷2022年4月14日:キンランも、フタリシズカも、まだまだ大人になりきれない幼さを宿していた。

 おや、このフタリシズカは三本の花穂を貯えているようだ。長ずると、なかなか姦しい存在になりそうだね。

📷2022年4月14日:花穂が三本見えるでしょ。二人とはいうが、花穂の数は多かったり少なかったりまちまちだ。

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いま咲いてる花 過去に咲いた花

2022年04月14日 14時53分26秒 | みんなの花図鑑
  📷2022年4月13日:気づいたら、咲いていた。ニオイアラセイトウというらしい。
 (クリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 確かに、つぼみが膨らみつつあることは認識いていた。
 この跳ねっ返りの気温のせいかもしれないが、一気に開花してしまうなんで驚く他ない。
 ニオイアラセイトウというのだそうな。日記でもご紹介した「カネコ種苗 ジェーガーデン KS300シリーズ(草花) No.320 ミックスフラワー ハイタイプ」に入っていた花の一つだ。
 アブラナ科エゾスズシロ属の二年草、または(短命な)多年草で、ケイランサス、あるいはウォールフラワーなどとも呼ばれる。
 アリッサム、キンセンカ、そして、三種目となるこのニオイアラセイトウ、さて、次はどんな花が姿を見せてくれるのだろうか。

 小庭の片隅、タツナミソウの花を見つけた。この子は季節を厭わない。さすがに、雪降り積もる厳冬の中ってわけにはいかないが、冬でさえ、日溜まりの中で咲く姿を目撃することがある。

📷2022年4月13日:タツナミソウの一番花だ。メロウな佇まいが素敵!

 桜も、葉が目立つようになってきた。ソメイヨシノはもちろんだが、いく葉かの葉を伴って咲く山桜や牡丹桜でさえ、この陽気でいつもの身繕いでは間に合わないといった様子で、それぞれ我勝ちに装いを変えてきている。
 それは、桜に限ったことではない。こちらは、タマノカンザシの一重なのだが、猫の額での初めての春を事も無げに乗り越えて、本葉を伸ばし始めている。

📷2022年4月14日:昨年、伊予国からお輿入れ願った一重のタマノカンザシの元気がいい。

 早いのだか、遅いのだか、経験値に乏しいのでなんとも言えないが、数年前からこの地に居を構えた地植えの八重咲きタマノカンザシのいまの姿と比べると雲泥の差がある事がわかるでしょ。

📷左が2022年4月12日、右が2022年4月14日の八重のタマノカンザシの様子。

 ちなみに、八重咲きタマノカンザシの姿はどんなものか。ご覧になる? きっと惚れ込んじゃうよ 笑

📷2021年8月22日:昨年、初めて咲いてくれた八重のタマノカンザシの花姿。

 マツムラソウも課されたミッションを遂行すべく、徐々に本葉を展開し始めている。
 イワタバコ科マツムラソウ属の常緑の多年草と言われるが、冬越しには5℃以上が必要とされる。何と言っても、日本では西表島と石垣島に分布という絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)という存在なのだ。
 当地でも、真冬は-5度を下回ることさえある。初めての冬越しは部屋に入れてしのいだ。二年目からはベランダのビニ温暮らし。地上部は枯れてしまう。
 まぁ、それでも、春の温もりを感じると、何事もなかったかのように起き出してすくすくと伸びていく。

📷2022年4月14日:これは、昨年芽生え、冬越しした二年目のマツムラソウの苗。

 さて、彼女たちのミッションのことだが、次のような状態へと遷移すること。
 そう、これがマツムラソウの花姿なんだ。

📷2021年9月28日:幸福の黄色いハンカチ状態の花姿!?
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キンポウゲからウラシマソウまで、春の野草 棚卸しセール!?

2022年04月12日 20時02分19秒 | みんなの花図鑑
  📷2022年4月12日:キンポウゲとウマノアシガタ、同じなのかな?
 (クリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 家人をクリニックに連れて行く日、ウマノアシガタが咲いた。キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草である。
 別名、キンポウゲとの説がある一方、ウマノアシガタの八重咲きこそがキンポウゲだとする説もある。

 かつて、このウマノアシガタとミヤマキンポウゲを並べてあるサイトに投稿したことがあった。
 亜高山・高山帯に分布するウマノアシガタ(キンポウゲ)がミヤマキンポウゲであるようだ。
 ウマノアシガタ、キンポウゲ、ミヤマキンポウゲ――どちらもさほど変わらないのではと思うのは、素人の浅知恵ってやつなのかな。

 家人をクリニックに送り、その診療時間を利用していつもの北斜面をブラ散歩。
 オトコヨウゾメの花は4月に咲き始める。花の構造は短い花軸から複数の花柄を出す散房花序、白い小さな花が四方に散るように咲く。
 いつもこの時期、この林縁で目にすることが出来る。

📷2022年4月12日:春の花もいいが、秋の紅い実も愛らしい。

 一人悦に入ってオトコヨウゾメを撮っていると、この斜面を管理している方が脇にいらしてヤマユリの話を始めた。
 そう、ここはヤマユリの自生地としても知られている。
 話の途中で、ここで自生しているいくつかの植物の名が出た。ウラシマソウ、マムシグサ、ムサシアブミといったテンナンショウの仲間もその一つ。
 いや、待ってよ! ここに4~5年通ってるけど見たことない。とは言うものの、斜面を囲むように「立入禁止」のテープ張り巡らされ、ルールに従順なKite君は、一歩たりともその中には入ったことがない。林縁から遠目で花を撮るしかなかったのだから。
「いや、いや、今日は入っていいよ! 案内してあげる。」
 願ったり叶ったりで、お供させて頂き撮ったのが次のウラシマソウなのである。

📷2022年4月12日:浦島太郎が釣り竿を振るうの図。

「じゃぁ、ゆっくり撮っていってよ。」
 そう、仰ってその場を立ち去る管理者の方。
 では、とばかりにいつもは立ち入らない斜面を歩き回る。
 キランソウが咲いていた。ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)という恐ろしい気な別名を持つ、シソ科キランソウ属の多年草だ。
 ニガイチゴも咲いていた。バラ科キイチゴ属の落葉小低木、いわゆるキイチゴの一種だ。

📷2022年4月12日:地獄の釜の蓋、なんと恐ろしげな諱(いみな)なのであろうか。あっ、ここで使う字句ではないかな。
諱、歴代天子の本名の他、亡くなった人の本名を言うとある。地獄の釜の蓋だけに、諱でもよいのかと・・・。

📷2022年4月12日:物の本、いや、これは正確ではないな。物のメディアとか、クラウドと言うべきかな、そこでは花弁が細いのが特徴とある。

 おっ、本当だ! 確かに、ムサシアブミも咲いていた。ちょっと説明しにくい秘密の場所に(管理者の方に、見つけたのはいいが、場所は絶対明かしてはいけないとのご注意を頂いたのだ)。
 彼方に、朱く煙るのは、やはりこの地の名物であるヤマツツジだ。

📷2022年4月12日:野生の中で生きるムサシアブミである。ナチュラルな感じ、でてるよね。

📷2022年4月12日:フラッシュを炊いてみた。その容貌、面妖なり!

📷2022年4月12日:ご覧の通り、葉は2つ付き、それぞれ3枚の小葉がある。胸に迫るオブジェ!

📷2022年4月12日:背景に写っていたヤマツツジがこれ。はや、満開!

 再び、管理者の方々と合流、マムシグサがあったから撮れという。はい~、有難き幸せに存じます、とばかりに撮ったはいいのだが、喜び勇んで撮ったのでちょっとピンボケ 笑

📷2022年4月12日:左がマムシグサ、右はそのすぐ近くにあったウラシマソウ。

 ほら、ここではタンポポまでが西洋ではなく、ニホンタンポポが見られるのだ。

📷2022年4月12日:萼の反り返りが見られないのでニホンだと思う。ただ、カントウとか、なんだとかは浅薄にして判断不可 笑
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ネコノメソウの蒴果やら、キジムシロ属のことなど

2022年04月11日 13時27分13秒 | みんなの花図鑑
  📷2022年4月10日:初めて蒴果を間近で目にする。面白い!
 (クリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 猫の額のネコノメソウに蒴果が出来た。この鉢はタチやコガネ、そしてツルを混載していたので、いまとなっては誰の実だかは不明。
 この形状、「刺股状に斜開する」というらしい。何が、どのようになるとこのような表現になるのか、検索してもなかなかヒットしない。
 だいたい斜開ってなんだ?  語彙として説明があったのを見つけたのは、『「ふるさと石黒の植物」のための―植物用語の手引』であった。

「ネコノメソウやダイモンジソウのがく片が水平ではなく斜めに傾いて開くことなどの様を斜開ということもある。」

 ドンピシャではないが、読んで字の如し、「斜めに傾いて開くこと」なのだろう。
 この蒴果、斜開しているようにみえる?

 ネコノメソウの蒴果を初めて確認したあと、ちょっとブラ散歩へ。平野の森を経て、S台中央公園をパトロールしてこようと思う。
 森への道すがら、ヘビイチゴを見つける。まだ、平開(花弁や花被片が平らに開く花のこと、あるいはその状態を指す)していない。

📷2022年4月10日:ヘビイチゴだと思うのだが、見極めが難しい。

 平野の森へ入る。
 おやっ、これもヘビイチゴか? いや、いささか面立ちが異なるように思うのだが。もしかしてキジムシロか、はたまたミツバツチグリか?
 見極め方、ご教授いただければ有り難いのだが・・・。花径は1.5cm以上と大きい。これが決め手になるのかな。

📷2022年4月5日:森の中、ヘビイチゴかな? ちょっと面立ちが異なるような? ミツバツチグリかも。。。

 まだ早いのかなと思っていたが、チゴユリの花を一輪、二輪、目にすることが出来た。
 喜びのあまり、二枚続けてどうぞ 笑

📷2022年4月10日:下から覗く。こんなときに便利なのがチルト式の液晶モニタ。這いつくばる必要がない 笑

📷2022年4月10日:美しいのだよ、確かに美しい。その一面、哀愁さえ漂うのは何故なのだろうか?

 林縁で、ムラサキケマンと出会う。数年前、ここには溢れるほど咲き誇っていたのだが、何故かここ1~2年、数輪を確認するに留まっている。
 この種の植物が他の植物に駆逐されて数を減らすなどということはあまり考えられないのでは。「雑草」との認識で、抜き取られてしまったのか。

📷2022年4月10日:ムラサキケマンに出会う。ケマンとエンゴサクの違いって何だろう?

 その後、小・中学校が立ち並ぶ間の遊歩道に出、S台中央公園に向かったのだが、撮るべきものもなく帰途に就いた。
 この時期、ヘビイチゴやキジムシロなど、バラ科キジムシロ属が勢いを増してくる。上述した通り、なかなか見分けができないで困ることもある。
 猫の額でも、キジムシロ属のひとつで、ヨーロッパアルプスやピレーネー山脈に自生すると言われるポテンティラ・クランジーが生息している。

📷2022年4月11日:キジムシロ属の一つ、ポテンティラ・クランジーだ。ポテンティラ属とされることもある。

 こちらは鉢植え。地植えでも、なかなかいい味を出してくれるのだが、こちらはまだ咲く様子がない。

📷2022年4月11日:基本的に一日花のようだ。しかし、花付きはすこぶるよい。

 特筆すべきは、このポテンティラ・クランジー、愛に溢れた花であるということ。
 ほら、雄しべの先端、葯をご覧頂くとその意味が一目瞭然となるだろう。

📷2022年4月11日:ハートがいっぱい! 実は、愛に溢れた花なんだ。
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