本日、情報の非常勤講師として通っている私立高校の中間テスト。
なんと、わたくしは試験監督をやってまいりました。
(いろんな経験ができて楽しいですね)
想像していたより学校の試験は厳密でした。
時間ごとにテストを職員室から持ってきて、出欠確認して配って、開始の挨拶。
試験中はカンニング防止のために、前から後ろから見まわる。
何かあったときのために、各教室の先生とは別に、
各階の廊下に一人ずつ見回りの先生が待機。
試験の中盤ほどに、試験を作った先生が見回りにきて質問があれば受け付ける。
(あー、そんなことやっていたな~って感じ! とても新鮮でした)
終わったら出席番号順に並べて、テストを作った先生に直接渡して1回の試験監督が完了です。
中学、高校の中間テスト思い出しますね。
当時は嫌だったけれど、こうやって大人になってその試験監督をしてみると
これから未来を作っていく彼ら、彼女らがうらやましくもあります。
非常勤講師ももうすぐで2か月を迎えようとしていますが、
ここらでちょっと振返ってみました。
<まずは全体的なこと・・・>
1.学生は想像以上に素直に、真面目にやっていました。
これは学校固有の個性、時代的な背景も大きいのでしょう。
話を聞かない子や反抗するような子もいるのではないかと思っていましたが、そんな心配は全くありませんでした。
2.自習が多いな(笑)
PCルームでの勉強の時にちょくちょく時間調整のために自習が入ります。
ほとんどの子がYoutubeを見ています。先生がヘッドフォンを配って周りに迷惑が掛からない限りは容認しています。
その動画そのものを見ていて楽しんでいるものも居れば、勉強用の動画を見ている子もいます。音楽をBGM代わりにして集中して単語などを勉強しているものもいますね。
基本的には学校はみんなができることを優先させるので、どうしても時間調整が必要になってきての自習なのですが、私の感覚からすると時間がもったいないです。
せっかくPCを使える時間なので、もっと練習に励んでもらいたいと思ってしまいます。
<よくよく考えてみれば当たり前だけど、ちょっとびっくりしたこと・・・>
3.情報Iでデータの分析・活用などをする授業がありますが、それってまんまエクセル、ワードなんですね。
もうちょっと汎用的な授業を想像していたのですが、成果物としては「エクセルの表からグラフを作ってのワード貼り付け」そのもの。
よくよく考えてみれば、そうならざるを得ないのは致し方ないのですが、あまりにアプリの操作に依存しすぎる印象です。
文章はワード、発表はパワポ マイクロソフト様様です。
4.小中高向けのパソコン教室の役割を再確認できました。
学校の特質から、やはり細かいところはほぼできません。
若いから何とかなっている部分もありますが、なんでそうなるかの説明がないので
まったく頭には残ってないだろうなというのが容易に想像できます。
(教科書にもそこまで詳しくは書いてありませんから)
・ワードなら・・・
多くの方が甘く見ているが実はとても大切な段落書式、インデント、文字列の折り返し・・・なんてところの説明はありません。
・エクセルなら・・・
指導する人によってやり方がまちまちなので、普通に混乱してまーす。(笑)
あるときはリボンから、またある時は右クリック そもそも右クリックが何者かも分かっていない子も普通にいますので、
その場しのぎで暗記作業になってしまうわけです。
もちろん、先生方を責めているわけではありません。
それができるとするならば私たちしかいないと思うからです。
限られた時間で、すこしでも混乱せずに未来につなげるのが私たちの役割なのでしょう。
中間試験もおわり、座学の授業、プログラミングの授業に入っていきます。
1クラス2名で教えていますが、今までは先輩教員のサブ的位置づけでしたが、ここからは私主導のところも出てきます。
パートナーの先生からは、あまり寄り道せずにテキストどおり淡々と・・・などと言われていますがどうなりますことやら。
私としてのこだわりは、「情報Iを少しでも暗記科目にしたくない」ということです。
私立の場合、レベル別のクラスになっていることが多く、
私が担当する2年生のクラウスは
一方はまず共通テストは受けないだろうという学生。
そしてもう一方は2025年の1月にもしかしたら共通テストで情報Iを受けるかもしれない学生です。
丸暗記ではなく、「~あー、だからそうなるのか」とその場だけでも、
納得してもらえる授業にするべく準備をしていきたいと思っています。
そこで得た知見を、教室に通ってくれている小学生・中学生にも生かしていければ・・・
もうちょっと準備をして臨みましょう。
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