ホームコンじゅく鎌倉教室 にこにこ日記

ホームコンじゅく鎌倉教室のオーナーが、
つれづれなるままに書いています。

一眼レフ講座課題 その6

2007年12月28日 16時14分20秒 | 授業

いよいよ最終回、何とか年内に終わりました。お待たせしました。最後は、「K.Hさん」です。
コンパクトデジカメから一眼レフにステップアップ。
望遠、マクロ、広角とも3倍ズームのコンパクトデジカメからの変更だと、かなり撮影の幅が広がったのではありませんか?

1枚目

(E-410,ZD ED35/3.5)
ISO100 70mm(35mm換算) 1/500  F4 MF スポット測光 -0.3EV

なんとも迫力のある作品です。マクロならではのアナザーワールド。すばらしいです。
スポット測光は極端に明暗の差が激しい被写体に適しています。
今回の場合は、初期値の万能なデジタルESP測光(マニュアルP60参照)のほうがおそらく良かったと思います。

測光方式の詳細はこちらを参照してください。
ニコンのマルチパターン測光がオリンパスのデジタルESP測光に相当します。

2枚目

(E-410,ZD ED35/3.5)
ISO400 70mm(35mm換算) 1/400  F5.6 MF

見事にピントが合っていてすばらしいです。これもMFですね。間違いとは言いませんがわざわざ難しくしているような気がします。蝶が行ってしまわないよう素早く撮るために3脚なぞ使わずに、手持ちでAFでいけそうです。

ただしピントあわせは機械に任せ、蝶の横だけでなく、正面のほうからも撮影できればなお良かったですね。

今回、みなさん望遠レンズを、「遠いところの被写体を撮影する」ための使い方ばかりですが皆さんのお持ちの望遠レンズは準マクロレンズ的な使い方ができます。
被写体が蝶のような場合、被写体との距離を短くすると逃げていってしまいますので、日中であれば望遠ズームを使って、離れて撮影する方法も試したいところです。

いつも弱気なコメントが多いのですが、なかなかどうしてかなりしっかり理解しているような感じがします。今後のさらにすてきな作品を期待しております。

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一眼レフ講座課題 その5

2007年12月28日 13時44分17秒 | 授業

五人目のコメントは「S.Kさん」です。

以前から写真にはかなり興味をもたれていて、ネオ一眼から、一眼レフにかえられました。定着するには、少々時間がかかりますが、一歩一歩着実に上達しています。

ISO感度、シャッタースピードの関係はかなり適切に設定されていますが、ホワイトバランス、オートフォーカス(以下AFと略します)とマニュアルフォーカス(以下MFと略します)に関しては、設定に遊ばれている感じがしますね。(笑)

1枚目

(E-410,ZD ED35/3.5)
ISO200 70mm(35mm換算) 1/100  F3.5 MF ワンタッチWB

背景に点光源があるので、いい具合にクモの背景がボケています。
クモのイメージからすると、全体が青いのも悪くありません。
ただし、なぜ青くなったか、理由は分かる必要があります。(答えは最後に)

2枚目

(E-410,ZD ED35/3.5)
ISO200 70mm(35mm換算) 1/125  F3.5 MF ワンタッチWB

マニュアルフォーカスで、うまくアリさんにピントが合いましたね。かなり、苦労したのではないでしょうか。
今回は、皆さんマクロをMFで撮られた方が多かったです(授業でも紹介しましたが・・・)。確かにマクロのMFは一眼レフの定石として語られることは多いですが、皆さんが、いつも、そのまま定石どおりに行うのは少々疑問です。
何より、シャッターチャンスを失ってしまうからです。

誤解している方もいらっしゃると思うので、ここで改めて説明しておきます。
皆さんが使っているフォーサーズのカメラは、今までのフィルム式一眼レフよりボケが少ない(被写界深度が深い)代わりに、ある程度手持ちでもマクロが撮れます。レンズは安心して開放から使えますし、軽量が作りやすく初心者にも優しいカメラです。
そのメリットを生かして、悩むくらいなら屋外では当面はAFで行きましょう。ただし、フォーカスロックしてから人間が前後してピントの微調整をすることは必要です。

両方ともホワイトバランスがワンタッチWBになっています。これは、AWBが不安定な場合に白い紙を利用してWBを調整する機能です(E410マニュアル P63,66参照)。
室内の光源の影響を受け、どうしても適切な状態にならない場合に調整。
通常はAWBで十分です。
全体的に青くなっているのは、ワンタッチWBで調整(過去の設定が残っていた?)した場所と、実際の撮影場所での光源が違うからだと思います。

S.Kさんの良いところは、いろんなものに興味をもって撮影されているところだと思います。今後もE410片手に、写真ライフを楽しんでいただければと思います。

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一眼レフ講座課題 その4

2007年12月26日 10時15分36秒 | 授業

四人目のコメントは「T.Yさん」です。
コンパクトデジカメのときから、かっこいいお写真を撮られていました。一眼レフになって更にパワーアップしています。
今回の撮影はマクロ中心で、相当繰り返してチャレンジしたように思います。

1枚目

(E-410,ZD ED35/3.5)
ISO800 70mm(35mm換算) 1/1250  F3.5 +0.7EV

手持ちで撮影したとするとこの設定は納得できますが、こういったものは3脚でじっくりがベストです。
3脚で撮影したと仮定すると、E410の場合、LiveViewでマニュアルフォーカスで撮影するのが最強。ISO感度は最低感度の100にするのが定石です。
構図は何度も試されたような切取り方をされています。なんとなく撮ったのではなかなかこのようには切取れないです。すばらしいと思います。露出補正も+0.7EVで適切だと思います。

2枚目

(E-410,ZD ED35/3.5)
ISO800 70mm(35mm換算) 1/1600  F3.5 +0.7EV

「しべ」にピントが見事にあっています。これも相当苦労されたのではないでしょうか。3脚を使ったとすると、1枚目と同様ISO800は少々もったいないですね。
今回は両作品ともオートフォーカスで撮影されましたが、せっかくのLiveViewです。マニュアルフォーカスにも慣れて撮影の幅を広げてくみてください。

マクロにはアナザーワールドを見るような魅力があり、私自身も、写真が好きになったきっかけです。その後、望遠、広角と表現を広げていきました。

レンズひとつひとつを使いこなすのは大変ですが、それが喜び、楽しみ(ある時期苦しみに感じても 笑・・・)でもあるのです。末永く一眼レフを楽しんでいただければと思います。

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一眼レフ講座課題 その3

2007年12月24日 14時00分19秒 | 授業

三人目のコメントは「M.Tさん」です。
最初、一眼レフを購入されるとおっしゃったときは少々驚きましたが、逆に自分を追い詰めて結果的にはよかったと思います。

全体的には、まだ設定に振り回されている感じがしますので、まずは構図優先でもっと数を撮りましょう。撮ることに慣れてきたら、ひとつずつ設定を確認しながら変えていきましょう。

1枚目

(E-410,ZD ED35/3.5)
ISO400 70mm(35mm換算) 1/800  F3.5 +1.0EV スポット測光

マニュアルフォーカスでよくぞ、ピントを合わせました。相当苦労されたのではないでしょうか。
一眼レフならではのマクロですばらしいです。

スポット測光の設定とプラス3メモリの設定で相当明るくなっています。意識していたなら、これはこれでありだとは思いますが一般的には明るすぎると思います。

2枚目

(E-410,ZD ED35/3.5)
ISO400 70mm(35mm換算) 1/800  F3.5 +1.0EV スポット測光 モノクロ撮影

これは、かなり渋くかこいい作品です。カメラの方の設定でモノクロに変えてあります。

これも、意識してモノクロにしたのならすばらしいと思いますが、残念ながらそうでなはないということです。(本人談 笑)

今回の提出していただいたものはISO感度は400、露出プラス+1.0EV、マニュアルフォーカス、スポット測光とすべて一緒になっています。
特にマニュアルフォーカスとスポット測光はどちらかというとこだわりの設定ですので、今は元に戻しておいて、当面は触らなくても大丈夫です。(元は、S-AFとデジタルESP測光です)

M.Tさんは、一眼レフになって一皮剥けつつあるところです。このままたくさん撮り続け、設定をひとつずつ確認していきましょう。

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一眼レフ講座課題 その2

2007年12月17日 12時32分35秒 | 授業

二人目のコメントは「K.Yさん」です。
お仕事でお忙しいのに、熱心に受講され私たちもとてもうれしかったです。
身の回りにあったもので、かっこいいと思われるシーンを切取ったハイセンスな写真が多いですね!

1枚目


(E-410,ZD ED35/3.5)
ISO100 70mm(35mm換算) 1/80  F4 
シーンモード(1眼レフでも最近はシーンモードがあります)かPモードで取られているので構図命だったのでしょう。
うまいところを切取って面白い雰囲気を出しています。目の付け所がよい作品です。
こういった、縦横に線が入っている被写体の場合、ずれていると気になりますので注意が必要です(若干右上がりになっています)

撮影時に何とかならなかったら、パソコン上で直します。邪道といわれればそれまでですが、他人に見せようと思ったらその辺の考慮は必要です。(ジャストホームでも出来なくはありませんが、エクセレントコースから使うフォトショップでは、簡単に修正可能です)

2枚目

(E-410,ZD ED14-42/3.5-5.6)
ISO1600 34mm(35mm換算) 1/4  F8  
Aモード マニュアルフォーカス スポット測光

レストランと夜景のいい雰囲気がばっちり出ている素敵な作品です。
ただし、設定という観点から見ると少々疑問のところがありますね。
いろいろ設定をした痕跡がしっかり残っています。苦労されたのでしょう。

コレが手持ちだったか、3脚を使ったかによって、設定が変わってきます(もちろん、3脚を使ったほうがこのシチュエーションは有利です)
もし、手持ちだとすると・・・

  • 出来るだけ手ぶれを少なくしたいのでISO感度をあげたのはよいですが、それでも1/4のシャッタースピードです。F8まで絞る必要はありません。F5.6にすれば1/8、F4にすれば1/16。ここまでくれば、運がよければ手持ちも可能です。絞りとシャッタースピードの関係はココを参考に。

三脚だったとすると・・・

  • 3脚を使った場合は、出来るだけ低感度のほうが画質的に有利です。
  • F8くらいまでは絞っても問題はないと思います。

気になるのは、MFを使ったことと、スポット測光を使ったことです。
うっかりなのか、意識したのかは定かではありませんが一応、一言・・・
両方とも間違いではありませんが、このくらいの明るさならAFで十分だと思います。
スポット測光は、もっと極端に明暗差がある場合なので、(例えば、強烈な逆光で顔を明るくしたい場合、舞台などをとりたい場合など・・・)、この場合は万能なデジタルESP測光(マニュアルP60参照)で十分だと思います。もちろん、両方試してスポット測光に落ち着いたのなら問題なしですが。

写真を撮るようになると、いままで気にならなかったことが気になるようになります。
季節を感じ、身近にある小石までもが素敵に見えるようになることがあります。
是非、身近なものを今後も撮り続けていただきたいと思っています。


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