現在、エクセレントコース、わくわくコースで一眼(レフ)カメラをやってみたい方を対象に一眼(レフ)特別講座を行っています。
今回の特別講座は、プチ撮影会も2回開催を予定していますが、まずは横浜は大桟橋での夜景撮影です。
大桟橋は夜景が素晴らしいだけでなく、くじらのせなかの撮影がとても勉強になるのです。
今回はほとんどの方が2回目の撮影です。キーワードは「端々まで神経の生き届いた撮影」です。
単純にそれっぽい撮影で終わるのではなく、シャッターを押す前に、四隅を見て、本当にこの風景の切り方でよいのかを考えるのです。
もちろん風景の切り方に悩むことはよくありますが、四隅まで意識を届かせること自体に意味があります。似ているけれど、なんとなくなー・・・という場合はほとんどが四隅まで意識が行っていないだろうなと思われることがほとんど。(←自分自身への戒めでもあります)
逆にいえば、意識しての切り取りを感じられれば多少へんでもまとまった印象を受けるように感じます。
デジタルですから、悩んだら微妙に変えてたくさん撮影できるのです。微妙に変えて試してみてください。
そんなことを思うと1枚の1枚の軽さと同時に重さでもあるように感じます。いろいろ考えながらイメージを膨らませながらの撮影、楽しいですよ。
たとえばこんな写真。簡単に撮っているように見えるかもしれませんが、実際は数十枚撮っています。
- ビル群の見え方は、自分自身がしゃがんだりすれば見え方が微妙に変わります。
- ビル群、鉄柱の見え方は右左に撮影者が動くたびに、ころころと表情が変わります。腕の見せ所です。
- 鉄柱の部分の入れ方はどれくらいがよいのか? 広角側を使っているので一つの鉄柱に近づけば、鉄柱は大きくなります(2枚目参照)
- くじらのせなかにある矢印のような模様は、どれくらい入れるか
- 日曜日開催であれば、人がいっぱいいると思います。そんな時は、人も風景の一つとして利用しましょう。でも、いい加減に人を入れるとやはり荒く感じられますので、四隅まで神経を行き届かせましょう。入れるならしっかり意図をもって入れるのです。
くじらのせなかには、面白い形のものが他にもいろいろあります。たとえば水飲みも切り取りようによって面白くなると思います。皆さんも面白ものを探してみてください。
これは、積極的に人を使った例ですが、タイミングが大切ですね。だから実際はこんなに切り取れなかったので後からトリミングしています。トリミングすればよいなら、撮影する時はほどほどでよいのでは?
それは実際には無理です。普段から風景を切り取る意識がなければ、後からトリミングはできません。普段から意識しているからこそだと思います。