2.微分係数と導関数
前回はある場所、ある瞬間の変化の度合いを調べる手法が微分法と呼ばれることを説明しました。
ではそれは実際の算術的にはどうやって調べることが出来るのかという話をしましょう。
対象とする関数はシンプルにy=x^2にしておきましょう。
xが3から5に変化する間にyはどれだけ変化するか?
まずはx=3のときy=9
次にx=5のときy=25
ですのでyの変化は25-9=16ですね。
当然xの変化は5-3=2となります。
ではこの区間の変化の度合いはというと16÷2=4
これは2点を結ぶ直線の傾きです。
ではこの区間を際限なくx=3に近づけるとどうなるか?
傾きは接線の傾きと同じになっていくのはイメージできますか?
x=3の時の接線の傾きを算術的に求めてみましょう。
x=3からとっても小さい区間⊿xだけ進めたときのyはと言いますと
y=(3+⊿x)^2=9+6⊿x+⊿x^2となります。ではyの変化⊿yはx=3のときのy=9を引いて
⊿y=6⊿x+⊿x^2これを⊿xで割ったのが3から⊿x変化させたときの変化の割合ということになります。ですので⊿y/⊿x=6+⊿xこれが平均の変化なんですが、⊿xを際限なく0に近づけると⊿y/⊿x=6になるわけです。実際にy=x^2のx=3における接線の傾きは6です。
こうやってある関数のある点での接線の傾きを微分係数と言います。ここで、xを特定の数値に限定せずにx+⊿xでのyの変化を求めて⊿xを際限なく0に近づけると接線の傾きの法則が出てきます。これを導関数と言って、導関数を求めることが微分するということなのです。
先ほどのy=x^2ですとy+⊿y=x^2+2x・⊿x+⊿x^2ここからy=x^2を引いて、⊿xを際限なく0に近づけた関数をy’とするとy’=2xこれがy=x^2の導関数です。
色々な関数の導関数の求め方は数学の本に載ってることでしょうから省きまして、次は導関数の性質から分かることを述べることにしましょう。
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