奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

人生の意味

2011-04-18 | 心詩~こころうた・己
人にはそれぞれに
生まれてきた意味があるという

自分は何をするために
この世に生を受けたのか

私はいまだに
その答えを見つけられずにいる

それとも 気付かずに
通り過ごしてしまってやいないだろうか

無駄な人間などいない
無駄な人生などない

そう信じたい

懸命であれ

2011-04-14 | 心詩~こころうた・己
生と死は 紙一重に存在している
今日 生き延びられたのは 奇跡

明日の夢を描くことも
家族が無事であることも
得難いほどの奇跡であると

失うまいと 懸命に祈る
気を許すまいと 神経を研ぎ澄ます

あたりまえであるために
命懸けで生きるのだ

これから考えるべきこと

2011-04-12 | 心詩~こころうた・世
まだ 足りないというのか
容赦なく暴れ狂う 地の魔物よ
一体 どれだけの犠牲を払えば
私たちを許してくれるのか

人間は 成長という名のもとに
容赦なく地球の姿を
変えてはこなかっただろうか

人間の糧となってくれる家畜の命を
病気になったからと十把一絡げに
容赦なく奪ってはこなかっただろうか

貴いのは人間の命だけか
目指す先にあるのは 本当に大切なものなのか
思い上がった人類への
これは警告ではないのか

今 気付かなければ
今 変わらなければ

過去を教訓に学んでいけるのも
また 人間なのだから

桜に想う~連作

2011-04-10 | 心詩~こころうた・己


咲いて 散って また咲く桜のように
人も 何度でも 這い上がれる
きっと 何度でも 始められる






花を見て 気持ちが和むのは
花を見て 元気になれるのは
花を見て 心を動かされるのは

きっと 人間だからだね






時には下を向いてみる
思いがけない場所に
案外 幸せってあるのかも



桜花爛漫

2011-04-09 | 心詩~こころうた・己
今を盛りと 咲き誇る桜花
視界を覆う 薄桃色の天井

行き場なき 我が身は
枝を渡る鳥にも及ばず

はらはらと舞う花弁
我が心にも はらはらと

ポリシー

2011-04-09 | 心詩~こころうた・己
口下手で愛想のない人間だけど
本音と建前を使い分ける人間には
ならないようにしよう

社会への不満はいっぱい溢れているけれど
人の心を傷付けるようなことは
言わない人間でいよう

どんなに濁った空気を吸って生きていても
腹の中まで汚れてしまわないように
心の空気清浄機は
いつもオンにしておこう

愚問

2011-04-08 | 心詩~こころうた・己
それは
与えられたと思うだろうか
奪われたのだと思うだろうか

報われなかった歳月は
傷付けられた自尊心は

与えられた人生なのか
奪われた人生だったのか

本当の自分を求めて

2011-04-06 | 心詩~こころうた・己
どうしてしまったんだろう
あの日から私は
自分をコントロールすることもできず
感情の波に翻弄されている

今までの自分が
普通ではなかったのか
感情を押さえ込み
周囲に流されて生きてきた

これが正常な感情表現なのか
喜怒哀楽に正直に
時には人を傷付けて
そして激しく落ち込んで

「普通」がなにか
私には分からない

なにが正しくて
なにが間違いか
答えなんてどこにも書いてない

このまま
どこへ向かっていくんだろう
いつか
たどり着けるんだろうか

本当の自分に──

失望

2011-04-05 | 心詩~こころうた・世
知らない場所で
つまらない大人たちが
ぼくらの善意(こころ)を
裏切っている
信じられない
魂が怒る

信頼される者とは
強い力を持つ者ではなく
ぼくらの希望(こころ)を
奪わない者をいうんだ
信じさせてほしいだけ
魂が叫ぶ

青空の効用

2011-04-04 | 心詩~こころうた・己
まだ冷たい風を受けながら
青すぎる青空を
うらめしい思いで見上げた

  あんたはいいね
  そんなふうに一点の曇りもなく

明日が待ち遠しかったのは
いつのことだったろう
空の青さに心躍らせた
あれは いかなるエネルギーだったか

  なにがそんなに羨ましい?
  たとえ 晴れだろうと曇りだろうと
  わたしには 今この瞬間だけがすべてだ

そんな声が
聞こえたような気がした

  今だけじゃ生きられない
  人間は そんなに簡単じゃないんだよ

私は
そう答えてみた

  ふうん たいへんだね
  もっと楽な生き方があるだろうに

そう言うと
青空は そっぽを向いてしまった

薄情な青空を見つめながら
私はいつしか クスリと笑っていた

  敵わないなぁ……

なぜだか 少しだけ
気持ちが晴れたような気がした