渡辺武著 わかりやすい漢方薬
第四章 漢方による心身の健康法
3 健康は人間の自然を回復する
p245漢方は自然と人間の接点
漢方は人間の身体の正常でない状態を、少量の薬の組み合わせで正常化することです。
栄養剤のように栄養なら何でも入っているというのは、薬であって薬でないのです。
いったい薬とは何かということをもう一度、飲む立場から考えて下さい。
現代人は今の知識が最高だと思っているのではないでしょうか。
とんでもありません。
十年前と現在とでは、ずい分ちがいます。
だから完全ではないわけです。
たとえば、人間は食物を食べて栄養を摂っていますが、それは栄養剤の中に入っている要素だけではありません。
食物からはわれわれにはまだわからない、もっと違った栄養の要素や因子が人間に作用しているに違いないのです。
だからなんでもないのに、栄養剤さえ飲んでいれば大丈夫というのは、現代人がいまの知識が最高だと思っているのと同じことです。
栄養というのは、人間の身体の中でカロリーとして燃える要素で、人間によってどれだけ摂れるか、吸収されるかは、それぞれ違います。
本来の漢方薬というのは、それが吸収できるように機能を正常にするものです。
言いかえれば人間を自然な機能に回復させ、自然と人間の接点の役割をするのが薬なのです。
この人間と自然の接点は、異物といわれる鉱物薬や合成薬ではつなげないわけです。
人間が鉱物薬を摂るといろいろな異変を起します。
公害病はその一つです。
自然なものは食べ物と同じ次元で吸収され、何の違和感もないわけです。
漢方薬は天然の自然物です。
自然の草根木皮の中にある複雑な要素・作用を、人間が長い年月をかけて体得し、人間と自然の接点になる薬として利用してきたのです。
この薬として利用するということも、二千年三千年の歴史の累積となると、いろいろな角度から病気を診て、いろいろな実験をくり返してきたのです。
その英知を集めたのが漢方薬の処方なのです。
一方だけ見て、その一方の薬を与えるだけでは、正常化はできません。
だから漢方薬には何万という処方がありますが、これはあくまでも薬の組立て、素材であり、それを証によって、さらにその人間の正常化に適したように選び出す技術が漢方なのです。
現代医学からみると、漢方のことを「シェイクスピアを京劇でやっているようなものだ」とか「切れないカミソリみたいだ」という大学の先生がいますが、これは〝群盲像を評す〟という諺のたぐいで、漢方の基本的な考え方を知らないのです。
鼻だけ、足だけ、しっぽだけというように部分だけを見て、総合的に見ようとしないのです。
ガンが治っているのに人間は死んでしまったというのと同じです。
頭から漢方をまちがっているとか、イヤだといって知ろうとしないのです。
現代医学がそんなに万能であるなら、人間は病気で死ななくてもいいことになります。
しかしそんなことはありません。
西洋医学も漢方医学も、医学の一つの方法論です。
両立してはじめて人間の病や健康を追求できる科学なのです。
世界保健機構では、いったい人間の健康とは何かという規定を提示しています。
心臓病とか糖尿病も結構ですが、その目的は人類の健康ということです。
それは、精神的、肉体的、社会的に健全な一員になることです。
この三つのバランスがとれてはじめて世界が平和になるのです。
一民族とか一国家だけバランスがとれていても地球は健康とはいえないのです。
なぜ、こんな話を出してきたかといいますと、漢方の二千数百年前のそもそもの基本的な考え方がそこにあるからです。
人間の健康、人間の正常化ということは、局部ではなく、人間という全体の中で正常にしていくことで、それはやがて家を、国を平和にし、ひいては世界だって平和になるという東洋哲理がそこにあるのです。
終わり
ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。
簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。
税込価格
250g 8,640円
500g 16,200円
分包品1包1g入り60包3,500 円
1包60円