うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

絵草紙

2010-02-05 00:10:05 | 読書
絵草紙 源氏物語

源氏物語は、美しいものの描写が本当に素晴らしいので(自然景物とか人物とか)、
こういうふうに視覚的に見ることができるのがまたありがたいです。

雨夜の品定めとか、出家する藤壺の場面とかの構図がすごくいい。

日本画独特の鈍色の色使いがまた風情があります。

「鈴虫」の絵もいいなぁ。
松なんだろうけど、構図的に青蓮院の大楠木をイメージしてしまいました。

あと、これも日本画的な、ふっくらとした手の描き方。指とか。
これって、仏像の手ですよね、やわらかそうな感じ。
仏像は硬質なのに、なんで手はあんなにふっくらと生命感を感じさせるのだろうといつも思います。
毎年、お正月に護摩を焚きに行くときに見る、僧侶の方の印を結ぶ手も、どこかそんな感じです。
なんというか、力を込めすぎず、自然に指や手を重ね合わせる…。
手指は顔と同じくらい、表現できる部分ですね~。

それにしても、源氏物語って、何度いろんな方のを読んでも(現代語訳とかあらすじでも)
毎度ワクワクしてしまうのはなぜでしょう…。

コメント
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