うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

みゅーじかる

2010-02-25 00:37:42 | 鑑賞
先日、東京芸術劇場でTSミュージカルの「GARANTIDO」を見てまいりました。

…と、先日の休日は朝から上野~日本橋~シメは池袋と随分活動しました(^^;)

久々の、中ホール。あ、東京芸術劇場自体久しぶりかな(^^;)

それにしても、入口のお花がすごい。

樹里さんが出演なのでやっぱりか、と思ったけど、宝塚関係の方からのお花がたくさん。

とうこさん、かしげさん、わたるさん… …と思ったら、

演出&振付の謝珠栄さんは宝塚出身&演出とかされているんですもんね。

ミュージカルだから、歌もダンスもかなりエネルギッシュで、よかったです。
特に、黒田節~格闘のところはカッコ良かったな~。

お話は、現代の劇団員が、太平洋戦争後にブラジルに残された日本人の苦しみと
「日本人」であることへのこだわりと日本へのあこがれ…を描いた芝居に取り組む
姿を描いたもの。

その中で、現代の劇団員のそれぞれの葛藤、劇団のまとまりのなさ(チームとはなにか)…
などの苦悩が、劇中劇とうまく絡み合いながら進行していくもの。

…主題としては、「日本人とは」、そして、「何のために生きるのか」…。

最後はここに行きついていました。

ラストは、結構以外な結末…なのですが、それは「…命が指の間からこぼれおちていく…」と、
冒頭と最後で歌われていたように、命のはかなさを示しています。
最後は、なんかしんみりした終わり方だったな…(i_i)

人死にが出ちゃうからな~。
…でも、その死があって、バラバラだった組織がまとまった。
要するに、この話には必要なスケイプゴートだったわけなのです。

やっぱり犠牲はつきものなんだよね…。
ブラジルに残された日本人が、「天皇様の舟が迎えに来てくれる」「日本は本当は負けていない」とわめいているのもなんか悲しかった(ToT)

…関係ないけど、最近、南北朝とか、幕末あたりの薩長とか新撰組とか攘夷とか倒幕とかそんな思想をもった人が次々に殺されたり、
何が正しいのか分からないような戦争の歴史本を読んでいたせいもあって、
こういう戦争話にナーバスになってたりする。
精神的に影響を受けやすいからなぁ…。

えっと、それは置いておいて、非常に見ごたえのある作品で、たぶん心に残るものになりそうです。
19時開演で、途中15分休憩アリの、劇場を出たのが22時だったから、時間的にもかなり
充実でしたね。

カーテンコールも2回。
ファンが多いのか、かなり盛り上がっていました。

ワタシはTSは初めて見ましたが、宝塚好きには嬉しい感じ&演出ですね。
なんというか、心をつかむ、ツボがね。
過去作品のキャスティングとかも…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする