うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

驚。

2010-02-28 00:44:44 | つれづれ
大学卒業以来、8年間会っていなかった友人が、お店を訪れてくれたですよ。
ときどきこの日記にも登場する、金沢在住、史学部だったYM君です。

この終末に、都内のいくつかの美術館とその足で京都に行くことは知っていたのですが
突然だったのでビックリしました。

…変わったような、変わらないような?

現在の交友関係って、ほぼ社会人になってからできたヒトのつながりなので
(…というか、銀座時代のつながりばかりだぁ。狭い…)
それ以前の付き合いって、今となるとすごく不思議な感じがします。

…とはいえ、お互い日本文化と文化財に対する思いでここまでつながってきたような
感じなので、そんな話で、8年のブランクを超えて熱く語ってしまいました。

まずは上野の長谷川等伯展ではじまり、彼の現在の調査内容(相変わらず学究の徒です、
素晴らしい…)、お互いに日本文化に惹かれるのはなぜか…など。

彼は、史学部だから私と違って古文書も読めるし、(私はせいぜい変体仮名くらいかな)
書とか彫刻にも造詣が深いので、とても太刀打ちできませんが、
なんで文化財に惹かれるのか、という問いの答えは簡潔明瞭でした。

「美しいから」

…うん、確かに。だからすっごく昔のものが、今も大事に残されているんですよね。

写真なんかも撮る彼らしい答えだと思いました。

もちろん私もそう思うけど、私は文学部だから、美しいの裏に、古典の題材とか
歴史的背景とか、いろんなものを重ねて(中には妄想も^^;)
もっと複雑にしてしまっているんですけれども…。

たとえば聖徳太子とかがいい例です。
私なんかは、いろんな古代本を読んで、あまたある説に翻弄されているけど、
彼にとってみれば、法隆寺やその関連物が「美しいから」、見るんだろうな。

手紙のやりとりだけが交流手段なので、一方通行でいつもいい刺激をもらっていると
思っていましたが、私の手紙もそれなりに刺激を与えていると聞いて、安心しました(笑)

なんか、生きているって面白いですねぇ、こんな風に思いがけないことが起こる…。

そして、やっぱり同好の友って、切っても切れないものなんだなぁと思いました…。
コメント
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