うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

如意輪観音

2010-02-15 01:52:45 | 活動
毎日少しずつ鉛筆で塗っていた如意輪観音…習作って感じでこの辺でお休みです。

これは三井寺の観音堂の御本尊。

出会ったのは、昨年のちょうど今頃、サントリー美術館の「国宝三井寺展」でした。

それがきっかけで、昨年夏には実際に三井寺を訪ねました。
拝観の時期ではなかったので、その時には如意輪観音には会えませんでしたが。

美術館の中で、四方から眺められるように展示された、この如意輪観音さまは本当に美しかったのです。

特徴でもある、この大きく繊細な宝冠から垂れる、瓔珞。
それが、ガラスケースの中で、揺れていました。
風などあるはずはないので、かすかな振動ででも揺れているのか、なんとも言えず
神秘的な衝撃を受け、しばらく見入ってしまいました。

この観音をみて、すぐに心に思い浮かんだのは、このうた。

くわんおんのしろきひたひにやうらくのかげうごかしてかぜわたるみゆ

会津八一さんの「鹿鳴集」です。

コレ、中学生か高校生の頃、国語の教科書に載っていた短歌なのですが、
あまりにも綺麗な歌で、忘れられず、それ以降ずっと頭の中にありました。

ちょっとした風でも、かすかに揺れるであろう繊細な瓔珞。
しつこいようですが、美術館の中なので、なぜ揺れていたのかよくわかりません。
ガラスケースに入っていたし。
サントリー美術館はビルなので、体に感じない揺れがあったのかもしれません。
(その日は寒い強風だったし…)
それにしても神秘的な空気を発しているなぁと思ったものです。

以前描いた中宮寺の半跏思惟像が如意輪観音と混同されていたことを書きましたが、
片手を頬にあてている姿が誤解のもとだったようです。
そして如意輪観音は片膝を立てて座っています。

三井寺のものは一面六臂。手には如意宝珠、法輪を持っています。
この、手が腕が、なんとも美しいです。そして胸から腰のライン。
平安時代10世紀のものですが、宝冠と瓔珞は後世のものらしいです。

秘仏なので、公開は33年に1度。(観音三十三応現身だからかな)
ですが、平成20年から今年まで、西国巡礼にゆかりの花山法王の一千年御忌にあたり、
各観音霊場で御開帳が行われています。
そんなわけで、私も昨年秋は、秘仏開帳で京都と奈良を回りましたが、三井寺には行けずじまい。(石山寺でタイムオーバー)
ただ、今年の春も3月17日から4月18日まで結縁開帳が行われるそうです。
これを逃すと、次は33年後ってことですかね。
う、でもこの期間、奈良に行く予定を入れてしまった…orz

美術館でみるのと、お堂でみるのって全然違うからなぁ…。
本当は、美術館でもひとつひとつに手を合わせたい感じなんだけど、
なんで展示会になると、そういうヒトいないんだろ。
本当は、御本尊とかなのに、場所が変わるとイロイロと違ってしまうものですね。





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ノロ

2010-02-15 00:43:12 | つれづれ
しばらくワタシの目を楽しませてくれていたミモザの花が…

いよいよ枯れました…。

黄色のフサフサした花(?)が小さくしぼんで…

何かに似ていると思ったら…

ノロウィルスの顕微鏡写真!!!!…orz

以前いたM会館時代に社内勉強会でイヤと言うほど見た、にっくきウィルスww

なんか、潜在意識に刷り込まれた記憶というか…発想がカナシイ。
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