
今更ですが、「鹿男あをによし」を読んで、大爆笑したり、考古学に思いをはせたり、
ほんわかしたり、じーんとしたりして、改めていいお話だなぁと思いました。
テレビドラマでやっているときは、奈良が舞台にもかかわらず、
たぶん仕事が忙しくて、1、2回しか見なかったのですが…。
設定が、とにかくおもしろいし、伏線のはり方がとにかく素晴らしいです。
読み進めていくうちに、ああ、こういうことだったのか…と納得させられます。
奈良に初めて行った時の、奈良公園や興福寺境内ののんびりとした鹿の姿を思い浮かべながら
読みました。
奈良の情景が目に浮かぶようなシーンも多く、奈良でのんびりしたくなりました。
奈良の、京都とはまた違った歴史のゆったりとした流れや、規模の大きい寺院、
のびやかな雰囲気が懐かしいです。
奈良の鹿、京都の狐、大阪の鼠で日本の地下のなまずを鎮めて、富士山の噴火から
日本を護っているという設定がとにかく壮大です。
しかもそれは卑弥呼から託された使命だというから、本当に奥深いです。
関西や、歴史好きだけでなく、どくとくの文体からふつうに楽しめます。
先日DVDで見た「鴨川ホルモー」も爆笑しましたし…。
最近のハマリは、この万城目学氏と森見登美彦氏です。