か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

ウソはしきりと絶叫する 95

2022年09月19日 | 韓国
韓国の様々な日本に対する評論を紹介しています。反日的な考えはごく一部です。

<前回のつづき>

極端な全体主義と極端な利己主義は事実上同じ心理状態である。地域中心主義、自国中心主義の狂気が日ごとにその度合いを高めてあちこちでニムビー(NIMBY, Not in my back yard,but yours:社会には必ず必要なものであるが私の家にはだめだという極端な集団主義の)ために騒動が絶えない韓国社会こそこのような点をよく証明する生きた証拠だといえる。とにかく韓国人は自分たち自らが未開だという事実を認めてこそ今日直面しているすべての事象に対し正しい認識に至ることができるのだ。


今このときにも全世界の至る所では多くの民族と地域が独立を勝ち取ろうと争っている。この中には実際に独立国家を作り上げることが住民のために正しい路線である場合もあるがそうでない場合も多い。例えば20万程度の人口のブルネイとかクウェートのようなミニ国家は石油が出る狭い地域を基盤にして独立国家を構成している。これは油田地域の住民が高価な資源を独占しようという集団利己主義のもとに生じた奇形的国家である。このような独立が許されるなら多分全世界の油田とかレアメタル鉱山地帯ごとに独立国家がそれぞれ生まれるだろう。これは決して望ましいことではない。


またほかの形態の望ましくない独立運動としては一種の「居場所づくり」のための独立という場合がある。近代国家では腐敗した官僚集団によって国家の発展がおさえられる場合が多い。政治家は常々官僚の数を絞ろうとするが公務員の数は増えることはあれ絶対減少しない。これは多くの権限と利権を持つ官僚たちがこれらを拡大再生産するためたえず新しい部署と部下職員を生み出すからである。独立運動という場合でもこれと似たような官僚人数を増大しようとする傾向がおこるのである。新たに国家が生まれるごとに政治家、官吏、軍隊と警察によって構成される膨大な数の官僚集団が誕生するから。


独立運動家たちはその運動が成功すると新たな国家の政権を掌握し多くの利権を増やせるので住民の利益とは関係なく強力に独立を推進する傾向がある。大体において多くの民族が一つの国家を形成している場合、独立というスローガンは少なくともこのままでよいとするスローガンよりも人気があり人々はたやすく独立運動家の扇動に引きずり込まれてしまう。


そういうわけで祖国とか民族とかいうスローガンは多くの場合支配者どもが自身の利益に奉仕してくれるように人々を欺瞞する真っ赤なウソである場合が多い。韓国は多くの統計や世論調査が示すように世界で最も国粋主義が強い国だ。スイスの国際経営者フォーラムなど様々な団体が出した報告書を見ると、民族主義(Nationarism, ここでは事実上ショウビニズムを意味する)のために外国人が生活しにくい国の順位で我が国(韓国)は常に日本と1,2位を争っていることがわかる。これは韓国という国が国際社会の一員として組み入れられるときに最も大きい障害になる要素である。このような国粋主義の傾向は上述(前回)したように、国旗に対する誓いのように権力者によって意図的に操作された全体主義の教育に起因しているのである。


アメリカとか中国ソ連のように広い地域を包括する国家では連邦体制を維持するために意図的に国家主義を助長する傾向がある。これはこれらの国が広大な地域にわたり多くの異質な民族と社会集団で構成された連邦国家であるという点からして十分にうなづけるのである。そうでありつつ一体感を助長しなかったら広大な連邦国家が維持できないからだ。しかしながら韓国のように狭く均質な集団で構成される国家の場合、国粋主義には何の利点もなくかえって危険なだけだ。

<つづく> 毎月20日発行


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