か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

防基源(방기원・パンキヲン・大元を断て)

2015年02月13日 | クルマ

防基源(방기원・パンキヲン・大元を断て)今では普通の車になったが、5,6年前までは大変な高級車だった。腐っても鯛で、インテリアの隅々にまで良心的な配慮がある。

下品な車は、見えないところはもっと下品だ。

僕は、丁寧で頑丈なつくりには満足しているが、最近、コトコト、ギリギリ音がしだした。

ある人に教えてもらった。車をゆすってもう一人が車の床下にもぐり聴診器で原因箇所をつき止めろ、と。

そんなこと言っても先生。先生にとっては聴診器は商売道具でも、僕は学校の先生だから、聴診器とかあるはずない。買いに行った。

医療機器屋の親父が出てきて、スケベににやっと笑いこう言った。「いろいろ使い方はあるけんね(あるんだもんね)。」

僕は健全に使おうとしていたので、買わずに自作した。江戸時代の聴診器のような形をしたのを金属で作った。おまけにリサイクル屋で小型の鏡を買った。(歯鏡、35ミリ、やや大型)

僕は気持ちが焦ってとりあえずやたらにシリコングリスを塗り始めた。分解できるところは分解したが22とか19とかのナットは力が要るしクルマがグラッとすると心臓が凍る。ロッドの多さに参った。

バカが作るとこうなるな。ああでもない、こうでもない、これが足りない、の繰り返しでジャングルのようなサスが出来あがっている。一度でもババーンと悪路で底をやっちゃうとかならずロッドは曲がるな。

このクルマにとっては4000や5000CCを支えることが基本で、コーナリングを争うくるまばかりではないのだ。鉛筆のようなロッドはやめろ。

で、一向にグリス、試乗、グリス、試乗を繰り返しても音が消えない。クルマを揺らす役に動員した子供たちはいい加減飽きてきたようだ。

万策尽きた僕は、デフを疑った。音は中央からしている。当たりだ。私製の聴診器にもがんがん響いた。

まさに防基源。ポイントを抑えなければだめだ。的外れは見苦しい。関係ないところにグリスをつけても無駄だった。

日産部品に買いに行き、オイルを入れ替えるとしーんとした空間が戻った。今現在もその勝利感に酔っている。

5キロ/ℓ走ればいいほうだが、僕は電気車には乗らない。くずカスひがみは影でこそこそイラつくようだが、これは僕の車の乗り方だ。

電気が好きなら西鉄電車に乗れ。





 


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