か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

ここで足どりが消えた。

2014年10月07日 | 事件事故

今日、写真の芥屋の大門(けやのおおと)までコペンで走った(福岡県西部、現、糸島市)。40年も前になるが、あるアベック(今で言うカップル)が消えた。写真はその場所だ。状況を示す記事があるので紹介する。

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1974年1月12日、三浦和彦さん(1952年生、当時21歳)、波多野幸子さん(1955年生、当時18歳)は、勤務先の福岡市博多区美野島の九州松下電器本社工場を出た後、消息を絶った。その後警察によって糸島市志摩町芥屋海岸で和彦の車が発見された。車内には、和彦の免許証、コートが置いたままになっていた。近くには両人の靴が片一方だけ落ちていた。警察は、警察犬、ダイバーも使って捜索したが、両名の消息はまったくつかめなかった。家出や心中を疑わせるものはなかった。

家出であれば、車が放置されるということがそもそも不自然であり、冬の1月に入水自殺、しかも靴を片一方だけ履いてなど全く考えにくい。

         
           引用元  博多ブルーリボンの会 福岡県の特定失踪者について   2012.8.16

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親にとっては子供はいつになっても子供である。小さいころの思い出がまつわりついて、なかなか、結婚して別の家庭を築いたんだ、と、分かっていても現実を受け入れるのは、いやなもんだ。

ましてや、忽然といなくなれば、残された親の人生は一挙に奈落の底だ。

だがしかし、感情に引きずられて判断を誤ることは避けねばならぬ。

現場は瀬(暗礁)が多い。急に深くなりアンカーが打てない。ほとんど常に波が荒れている。夜に二人も拉致すれば近所が気がつくほど人家が近い。海岸に降りるには高い段差がある。冬の夜中に生きた人間を、崖をおろし2メートルの波を越え母船まで運ぶには、相当予行演習を重ねる必要がある。ふつうに無理だ。

決定打はこれだ。東に1キロ行けば砂浜があり、恋人たちが愛を語らう場所が何キロもつづく。背後に松林があり人家はない。やるならここだろ。

こんなふうに北朝鮮に拉致された人が800人いるという。どうだろうか。警察の威信をかけない失踪事件は山とあり、その中から拉致の疑いのある失踪者を選ぶのは簡単なことではないと思うが、現に、北朝鮮とは関係ありませんでした、日本側の間違いでしたという例がいくつも出ている。

そもそも800人も何に必要か。北の工作員も失敗したらたいていその場で死ぬ覚悟だ。申し訳ないが、役に立たんのを拉致するのに命はかけんぞ。

今回の交渉において、あのプライドの国北朝鮮が、かならず留保条件を残した言い方をしている。今までなら即座に席をけったであろう蒸し返しの原則論を言われても、彼らは交渉に留まっている。金正恩の回し者ではない。

かたや日本。安部に気に入られた齋木昭隆は外務事務次官になった。良すぎる。何もしない。したとすれば失言だけだ。山谷拉致問題担当大臣はさらに配慮がない。

彼女によると、これは外交交渉ではない、と言い切っている。対話と圧力というが、圧力をかけられた国が対話をするか。ナイフを突きつけての対話は成立しない。原則論を出せば会議は吹っ飛ぶ。今も残るとされる拉致被害者が人さらいの国で死んでいいか。山谷よ、これこそが外交交渉だ。

井原は苦労しているはずだ。齋木昭隆とはほぼ同期で外務省に入ったのに、京都大なので損な役回りをしている。(外務省の伊原純一アジア大洋州局長) 

好運にも山谷拉致問題担当大臣は、大臣ではあるが伊原の直属ではない。経験に乏しく、民主党崩れの、定見のない、能力のない、含み、のりしろ、落としどころといった外交センスのない人である。

日本はあいまいな失踪者まで、拉致を大げさにするために利用してはいけない。

一人も帰らなくても北の非道を責めれば、安部のいい宣伝になる。それをいい事に、今までほったらかしにしておいた責任から逃れようとするのは見苦しい。拉致された人は北朝鮮のために働いたので反逆者だ、というスタンスもとった政府だ。

僕は日本政府の本気度が心配だ。拉致が解決しなくてもいいのは、北ではなく日本だ。どっちに転んでもいい反共材料だ。

宋日昊(ソンイルホ)朝日国交正常化交渉担当大使は完璧な日本語を話す。危うい綱渡りのような国内状況の下、かろうじて権力の信頼を得てきた人だ。北朝鮮で日朝友好を言うことの危険性を、僕はよくわかる。

僕はお上の機嫌を損ねても、飛ばされ、閑職に追われ、辞めればすんだが、彼は間違えたら死ぬ。

勘違いをする無能たちよ。日本に主導権はない。北は、「おまいら、ええかげんな失踪者をわしらのせいにしているな」、という発言をいつ机の上に載せてもいいのだ。

しかし北は今回、それを決してしない。北が悪いのは当たり前だ。だが日本は被害者を帰そうと思ったら、北を責めてはならぬ。北のシグナルを読み取れ。

北が悪いと言ってしまったら、北はこう言う。「そんな悪人と話し合いなんかするなよ。」その瞬間、希望のかすかな光が消える。

日本のアホ外交は威勢のいいことを言っているが、それが拉致被害者を殺すことだと分からないならバカだ。









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