日々雑感

豊かな四季の移ろいを記憶にとどめて行きたいと始めたフォトブログです。暫しご笑覧下さい。

藤棚が色付き始めていました 長居植物園

2013年04月23日 | 四季の移ろい 長居植物園

 

園の一画にある藤棚が色付き始めていました。

ご覧の通り、藤が十分に棚一面を覆うまでには成長していない藤棚です。 

その分、若い(?)だけに咲いている花は、生き生きしているように見えます。

藤は、日本の固有種だそうで、
ご覧の通り、花は、いかにも日本人好みの色彩と形状です。

藤は、奈良時代初期に詠まれた歌の題材としても登場しています。
藤浪之 花者盛尓 成来 平城京乎 御念八君
 ふじなみの はなはさかりに なりにけり ならのみやこを・・・
万葉集 大伴四綱(おおとものよつな)
「藤の花が盛りになりました 奈良の都を懐かしくお思いになるでしょうね あなた様も 」

「あなた様」とは大伴四綱の上司である太宰帥・大伴旅人です。
この頃、太宰府では「筑紫歌壇」と呼ばれ、優秀な文人が平城京から遠く離れた太宰府にあって、
独特の文化圏を形成していたといわれています。
大伴四綱はその一人で、
この時、太宰府防人司の次官を務める役人でした。


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