5月8日、卯の花が咲く5月の最初の卯日に執り行われる住吉大社の「卯之葉神事」を訪ねました。
この神事は住吉大社の神事の中でも最も重要な神事ですが、その由来について
当日、境内で配布されていました冊子「卯之葉神事」に
次のように分かり易く、簡潔に説明されていました。
「住吉大神の御鎮座は、神功皇后摂政十一年辛卯年卯月上の卯日と伝えられ、
卯之葉神事は御鎮座記念の祝祭となります。
現在は太陽暦となり、卯の花(うつぎ)が咲く五月の最初の卯日に斎行されます。
神前には通常の榊の玉串ではなく卯の葉の玉串が捧げられ、
雅な舞楽が重要文化財に指定されている「石舞台」で奉納されます。」
当日配布の冊子表紙
住吉大社 卯之葉神事
卯之葉神事は第一本宮で行われました。その第一本宮に入る神官と巫女の方々。
神官の方々が、本宮拝殿内に着席されて後、厳かに神事が始まりました。
なお、第一本宮の前には参列者のためのいすが設けられており、
空席があれば一般の人も座ることができました。
神事は滞りなく進行され、やがて玉串が捧げられ終了します。
上の写真は、巫女の方々の舞の奉納です。
奉 納 舞 楽
様々な神事が執り行われた後、石舞台で舞楽が奉納されます。
この日奉納されたのは、「振鉾(えんぶ)」「打毬楽(たぎゅうらく」「延喜楽(えんぎらく)」「甘州(かんしゅう)」
の四つの舞楽でした。これら舞楽は、全て天王寺楽所 雅亮会によって実行されました。
天王寺楽所の舞楽は、毎年4月22日に、四天王寺の石舞台で行われる四天王寺聖霊会舞楽大法要が有名です。
住吉大社石舞台の舞楽奉納は、その四天王寺の規模や舞楽の多彩さには、遠く及びませんが
小会場だけに、舞楽をごく近くで聴くことが、そして見ることができ、その迫力を堪能することができました。
その四つの舞楽のそれぞれのシーンを撮ってきましたので参考にご覧下さい。
「振鉾(えんぶ)」
「打毬楽(たぎゅうらく」
「延喜楽(えんぎらく)」
「甘州(かんしゅう)」
なお、舞手の冠には、卯之葉神事の象徴である卯の花が飾られていました。