住吉大社の祭神の一人である神功皇后が大社に祀られた日が
卯歳(うのとし)、卯月(うづき)、卯日(うのひ)と伝わり、
このため、毎年5月の初卯日に、卯の葉を使った玉串を捧げる「卯之葉神事」が執り行われ
日本三大舞台の一つである石舞台で舞楽が奉納されます。
今年の卯之葉神事は、5月3日に行われ、例年通り石舞台で舞楽が奉納されました。
石舞台奥の建物は「東・西楽所」で雅楽演奏者の楽舎です。
慶長12年(1607)に豊臣秀頼が寄進したもので、石舞台ともども国の重要文化財に指定されています。
私が到着したのは開始1時間も前でしたが、ご覧のように既に多くの方が参観者が詰めかけておられました。
石舞台と東西楽所の間に据えられた左右の大太鼓。前述の秀頼が同時期に寄進したと推定されています。
今年、石舞台で奉納された舞楽は、
「振鉾(えんぶ)」「萬歳楽(まんざいらく)」「登天楽(とうてんらく)」還城楽(げんじょうらく)」
の四舞楽と楽曲「長慶子(ちょうけいし)」でした。
当日、午後2時前に奏者が東西の楽所に入り、先ず「振鉾」の演奏は始まります。
左右の大太鼓のドーンと重低音の響きと高音の笛の音とともに
鉾を持った舞人が登壇し、舞楽が始まりました。
「振鉾(えんぶ)」
続いての四名の舞人が登場します
「萬歳楽(まんざいらく)」
舞と楽、そしてあでやかな衣装に、シャッターを切るのを忘れる程に、しばし見とれてしまいました。
(続く)
住吉大社5月3日「卯之葉神事」奉納舞楽より
(D7000+18-270)