先日、堺市内にある大仙公園日本庭園を訪ねました。
この庭園は平成元年に堺市市制100年を記念して作庭されました。
なお大仙公園は、現存する前方後円墳のなかで
最大の古墳としてよく知られている仁徳天皇陵に隣接する広大な公園です。
庭園入口には鯉のぼりが掲げられていました
門をくぐってすぐに瀟洒な建物が池の畔に建てられています
畳の清々しい香りにホッとするのは日本人のDNAがなせる業でしょうか
和室からは池の対岸にある築山を、一幅の絵画のごとく眺めることができます。
丸窓からの風景
池にせり出した廊下
その廊下からは静かな庭園が眼前に広がります
しかし、目を左に転じると、日本庭園にはあり得ない中国風の朱色に塗られた建物に驚かされました。
パンフレットによると、
実は堺は、中世には、海を隔てて遠くはルソンや中国と自由に交易して莫大な富を得た町衆が
世界に開かれた自治都市を築いていました。
そんな自由都市堺の歴史を庭に表現するために、
池を海に見立てて、海の向こうにある中国そのものをこの朱色は表しているとのことでした。
邸を出て回遊式の庭園を暫く散策してみました
紅葉越しに見える池に架かる優雅な橋
まだ少し残っている赤いツツジが水面に映えていました
訪ねた日は来訪者が少なく心ゆくまで楽しむことができました。
大仙公園日本庭園にて
(D600+28-300)